こんにちは。
皆さん、人と話すとき、「なんかこの人は合わないなー」とか「なんかこの人とはフィーリングが合うなー」とか思う時があると思います。結婚して真っ先に喧嘩になるのがみそ汁の味(塩分の濃さ、味噌の味)とか言いますよね。我が家では柔軟剤の匂いの好き嫌いで随分時間とお金を費やしました…。(ちなみにたどり着いたのがこれ)
レノア 超消臭1WEEK 柔軟剤 フレッシュソープ 本体 530mL
→人工的な匂いが苦手だけど乾燥風の臭いや生乾き、古着の臭いが苦手って人にはおススメです。匂いでごまかさないタイプ。
ところで、そんな人間のフィーリングや根幹にある五感という存在、今日はそんな言葉にするのが難しいテーマを取り扱った日本で最初の美術館をご紹介します。
このブログで紹介するアート施設
感覚ミュージアム
・開館:2000年
・美術館外観(以下、画像は美術館HP及び県観光協会HPより転載)
→六角鬼丈氏が設計・建築を監修。(1941年東京都生まれ、他に東京都武道館、富山県「立山博物館」、東京大学芸術大学大学美術館など)
・場所
感覚ミュージアム – Google マップ
→宮城県の方の大崎市…こんなところにあります。
「五感」をテーマとする日本初のミュージアム
・2000年8月4日、宮城県北西部の岩出山に、視覚・聴覚・嗅覚・触覚といった、私たちの持っている”感覚”をテーマとする、日本で初めてのミュージアムとして「感覚ミュージアム」が誕生。
ミュージアムコンセプト
・ミュージアムの目的は、感覚体験を通して感性を磨き、想像力を高めることで、物質文明に生きる私たちが失いがちな「ゆとり」や「心の豊かさ」を取り戻すこと。 ダイアローグゾーン(身体感覚空間)とモノローグゾーン(瞑想空間)の二つのゾーンからなる館内には、見る、聞く、触れる、嗅ぐといった体験により、感覚を意識することのできる展示がいっぱい。子供から高齢者まで、あらゆる世代が、さまざまな体験を通して、楽しみながらイマジネーションを高めることが可能、との事です。
主なコレクション
・所蔵作品は僅かに14点、他館と比較しても圧倒的に少ないですが、少数精鋭、どれも五感をテーマに選りすぐりのアート作品が展示されています。
<福井裕司>
<多田広巳>
<doubleNegatives Architecture>
<八木澤優記>
<池内昭仁、石井保幸、中山達也>
<葉山香織>
<奥村理絵、宮木朝子>
<石田智子>
<吉武利文>
<田中宗隆>
…うーん、どれも気になる作品ばかりですね。他にも館内は五感をくすぐるような現代アートで彩られています。
(付録)なぜ大崎市に五感ミュージアム?
・開館は2000年。失われた30年と言われる真っただ中に何故地方にこのような施設ができたのでしょうか。当時この施設ができた時は大崎市ではなく、合併前で「岩出山町」という名前だったそうです。当時の市長さんは佐藤仁一さんということで色々とWEB上に手掛かりが転がっていないか探してみましたがあまり有力な情報はありませんでした。
ただ、感覚ミュージアム館長の千葉啓子さんが県民だよりでこんな記事を残されていました。
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「この岩出山町という場所には、まだたくさんの自然が残っています。空気も澄んでいるし、木々もしげり、鳥もさえずっている。それなのになぜ、こんな人工的な施設が必要なのか、という質問を受けることがあります。私自身も、この施設が含み持つコンセプトの深い意味を理解するまでに、一年ほどの時間がかかりました。
今はこう考えています。
このミュージアムの空間を感覚で体験して、また日常へ戻ると、今まで何気なくやりすごしてきた、たくさんの音、匂い、味……を、自分の感覚を使いながら発見することにつながる。日常の中で、息をしていたその空気が実はいい匂いがしていたことに気付いたり、耳を傾けていなかった鳥の声が聞こえてくるようになったり……。
だから私はこのミュージアムを、『感じる森の入り口』と位置づけています。『感覚で感じることの心地よさや大切さが、凝縮され、増幅されている場所』だと」
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旧:岩出山町長だった佐藤仁一さん、残念ながら合併後の大崎市長選挙では敗れ、今は宮城県会議員として活動されているそうです。71歳とは見えない若々しさです。(https://www.jinichi-sato.com/)
書籍もいくつか書いていらっしゃるようなので、地方においてこのようなアートを軸にした自治など更に詳しく知りたい方は佐藤さんの本を手に持ってみてもいいかもしれません。以下、情報として掲載しておきます。
郷に学ぶ―伊達な小京都・5つの未来力
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