人と人を結ぶコミュニケーションの150年。明治・大正・昭和・平成・令和をいきる電信・電話の数々 福岡:門司電気通信レトロ館

アートな場所

こんにちは。福岡県北九州市、最後は美術館ではないですが、貴重な電信・電話の資料館をご紹介しておきたいと思います。こちら、門司電報電話局、NTT西日本門司営業所として使用されていたもので、営業所閉鎖の際にNTTが北九州市の門司港レトロ事業に協力し、建物の保存ならびに1階の一部が電話機や交換機の移り変わりを展示する博物館として無料で公開されているものです。それでは早速ご紹介します。

※門司港レトロ事業とは…JR門司港駅周辺地域に残る外国貿易で栄えた時代の建造物を中心に、観光地として利活用するため、ホテル・商業施設などを大正レトロ調とした整備事業。「歴史的な文化遺産を活用し、すばらしい自然を生かしながら産業としての都市型観光整備こそ、門司港の生きる道」として開発が進められた。

このブログで紹介するアート施設

門司電気通信レトロ館

・開館:1994年 ※建物は1924年設立。2016年にリニューアルオープン。
・施設外観(以下画像は施設HP、市観光協会HPより転載)

・場所
門司電気通信レトロ館 – Google マップ

人と人を結ぶコミュニケーションの150年。明治・大正・昭和・平成・令和をいきる電信・電話の数々

・「北九州ルネッサンス構想」(門司港レトロめぐり海峡めぐり推進事業)に調和した文化的建造物である旧NTT門司営業所の建物に、電信・電話で活躍してきた古い設備や過去を語る貴重な資料などを歴史的遺産として保存するとともにその一部を一般公開、地域文化の振興のために開設。

主な展示物

・ベル電話機:世界初の電話機。グラハム・ベル作。
・国産1号電話機:最初の国産電話機。ベルの電話機を模倣して製作。
・ガワーベル電話機:日本初の実用電話機。ガワー博士が発明した送話機とベル電話機を組み合わせたもの。
・3号自動式卓上電話機:代表的な自動式電話機。送・受話器を連結した斬新なスタイルで、以降の様々な電話機のスタイルの原型となった。
・磁石式手動交換機:明治23年に電話交換業務を開始したときと同方式の手動交換機
・A形自動交換機:国内初の自動式交換機(模型)。アメリカで開発されたステップバイステップ交換機。
・H形自動交換機:ドイツで開発されたステップバイステップ交換機。
・C82形自動交換機:クロスバ式市外中継交換機
・C460形自動交換機:小局用に開発されたクロスバ式交換機
・D10形自動交換機:国内初の電子交換機
・D70デジタル交換機:最初のデジタル交換機
・OH-11送信装置:鹿児島-奄美大島間で見通し外通信方式として使用
・日本最初の公衆電話ボックスの復刻版:明治33(1900)年10月に東京・京橋に設置
  
など

電話機

交換機

館内様子

…いかがでしょう。現物を見たことある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。今では滅多に見かけることがなくなった電話機の数々、電話とともに色んな人との思い出がよみがえってくるような気がします。スマホが普及した現在、そんな人と人を結ぶコミュニケーションのインフラの源泉をたどることができる門司電気通信レトロ館、皆さんもぜひ足を運んでみてください。

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