「文化首都・京都」の拠点施設、日本で現存する最も古い建築をもつ 京都市京セラ美術館

京都府

こんにちは。今日は京都市京セラ美術館のご紹介です。
…たぶんいきなり美術館名を出したのは、このブログで初めてだと思いますが、あまり詳しくない方はこの美術館が「京セラの私設美術館」だと思われるかもしれませんね。

本館は正真正銘?の公立美術館です。なぜ京セラという名前がついているかといいますと、2016年に京都市がこの美術館のネーミングライツ(命名権)を約50億円で50年間で契約したことに由来します。(私はサッカーが好きなので、スタジアムの命名権はよく売りにだされることは知っていますが、美術館がこのようにネーミングライツを販売することは初めて聞いたので当時はずいぶんと驚きました)

(参考)
・命名権 京セラに売却 京都市美術館、市が50億円で(日経新聞):https://www.nikkei.com/article/DGXLZO08106640W6A001C1LDA000/

この50億円は美術館のリニューアル費用100億円のうち結果的に約半分を補う形になり、京セラとしても美術館として、また市民の方々としても大きな決断だったのではないかと思いますが、こういったどうしても運営上発生する費用をねん出する工夫として展開されたことはとても有意義なことだと思います。

少し前置き長くなりましたが早速京都市が工夫しながらリニューアルにこじつけた美術館、みていきましょう!

このブログで紹介する美術館

京都市京セラ美術館

・開館:1933年 ※歴史古いです。2020年5月にリニューアルオープン。
・美術館外観(以下画像は美術館HP、市観光協会HPより転載)

・場所
京都市京セラ美術館 – Google マップ

「文化首都・京都」の拠点施設、日本で現存する最も古い建築をもつ

・1933年(昭和8年)の開館、建物は公立美術館として日本で現存する最も古いものの1つ。(公立美術館としては東京都美術館に次ぎ日本で二番目に開館。)現代アートに対応した新館「東山キューブ」や、高機能化された本館の陳列室において京都画壇の名品を中心に紹介する「コレクションルーム」、新進作家を支援する「ザ・トライアングル」などから、伝統と革新が交わり進化する「京都」を体現するような、様々な時代・ジャンルの芸術を発信中。また、「学び合い」をキーワードにしたラーニング・プログラムや、憩いの場やイベント空間となる「京セラスクエア」や屋上テラスなどのパブリックスペース、カフェやショップなどを新たに設け、現代のニーズに合った、より開かれた美術館を目指されています。
「文化首都・京都」の拠点施設として、市民の方々や京都を訪れる国内外の人々を魅了する美術館になるよう活動展開されているようです。

京都市京セラ美術館 沿革

・1933年(昭和8年)、1928年(昭和3年)に京都で挙行された即位の大礼を記念し、「大礼記念京都美術館」として開館。関西の財界や美術界、市民の寄付により、鉄骨鉄筋コンクリート2階建ての帝冠様式建築の本館が建設された。設計は、「建築様式ハ四囲ノ環境ニ応ジ日本趣味ヲ基調トスルコト」などの要件の公募によって選ばれた建築家、前田健二郎。こけら落としの展覧会は「第14回帝展京都陳列会」。
・1934年(昭和9年)、開館記念「大礼記念京都美術館美術展」開催。開館を祝し大礼奉祝会から多くの作品が寄贈。
・1935年(昭和10年)、全国に先駆けて、市主催の総合公募展として「京都市美術展覧会」(第1回市展)開催。
・1944年(昭和19年)、第二次世界大戦中も美術館活動を継続。本土空襲を受け、作品の一部を嵯峨・大覚寺などに疎開。
・1945年(昭和20年)、「第9回在住作家作品常設展」中に終戦。戦後すぐ「第1回京都市主催美術展」(第1回京展)開催。
・1946年(昭和21年)、戦後には駐留軍が本館を含めた敷地全体を接収。大陳列室はバスケットボールのコートに。
・1952年(昭和27年)、6年におよぶ接収解除。「京都市美術館」と改称し新たに活動再開。京都画壇10作家の代表作による「開館記念京都名作展」開催。
・1955年(昭和30年)、海外展の先駆けとして「ルーヴル国立美術館所蔵フランス美術展」巡回。
・1957年(昭和32年)、京都の若い美術家による「京都アンデパンダン展」が京都市主催に。(1991年まで毎年開催)
・1963年(昭和38年)、「国画創作協会回顧展」開催。
・1964年(昭和39年)、「ミロのヴィーナス特別公開」で89万人余りが来場。開館以来の入場者数記録を樹立。
・1965年(昭和40年)、「ツタンカーメン展」で107万人余りが来場。入場者数記録を更新。
・1967年(昭和42年)、特別展「京都の美術工芸100年展」開催。
・1971年(昭和46年)、収蔵棟を新設。竣工記念特別展「京都日本画の精華」開催。
・1972年(昭和47年)、「第1回京都ビエンナーレ」開催。1973年、1976年と第3回まで開催。
・1987年(昭和62年)、「近代の潮流 京都の日本画と工芸」開催。
・1989年(平成元年)、「京都の美術 昨日・きょう・明日展」シリーズがスタート。(2008年まで全28回)
・1991年(平成3年)、特別展「発動する現代の工芸」開催。
・2000年(平成12年)、京都市美術館別館開館。
・2003年(平成15年)、開館70周年。記念特別展「うるわしの京都 いとしの美術館」開催。
・2006年(平成18年)、特別展「浅井忠と関西美術院展」開催。
・2014年(平成26年)、開館80周年を機に「京都市美術館将来構想」を策定。
・2013年(平成25年)、開館80周年。記念特別展「市展・京展物語」「下絵を読み解く ~竹内栖鳳の下絵と素描~」開催。
・2015年(平成27年)、「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」開催。(当館をはじめ、京都文化博物館など京都市内計8箇所が会場に)。再整備の方向性を示す「京都市美術館再整備基本計画」策定。 公募型プロポーザルで、19の応募者から青木淳・西澤徹夫設計共同体が1位で基本設計作成者に選出。
・2017年(平成29年)、通称を「京都市京セラ美術館」とする50年間のネーミングライツ契約を京セラ(株)と締結。同年、改修・増築工事のため一時閉館。
・2018年(平成30年)、1月に工事着工。
・2019年(令和元年)、10月末に竣工。
・2020年(令和2年)、5月26日リニューアルオープン。

館内外の様子

・リニューアルオープンした京都市京セラ美術館、館内外の様子については以下のURLからご覧いただけます。

〇京都市京セラ美術館 施設紹介:https://kyotocity-kyocera.museum/facility

主なコレクションなど

・京都市京セラ美術館、新しい取組みとしてオンラインのコンテンツを充実されています。以下4つに分けて配信中ですので、皆さんもぜひのぞいてみてください。

①主なコレクション
https://kyotocity-kyocera.museum/100_selections
②ラーニング
https://kyotocity-kyocera.museum/online-learning
③動画・ライブ配信
https://kyotocity-kyocera.museum/video
④刊行物
https://kyotocity-kyocera.museum/publications

→すべてHPからのタイトル転載ですが、せっかくオンライン化の取組みではありますが④の「刊行物」という言い方に妙にかたさ(公立らしさ?)が残っているのは良くも悪くも面白いなと感じました(笑)

皆さんも新しくなった京都市京セラ美術館、ぜひ足を運んでみて下さい。

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