春から秋、週末と夏休み期間のみオープン。十勝の大自然に4つの美術館と複数の作品館 北海道:六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村

アートな場所

こんにちは。沖縄まで一旦は南下したため、東京・京都他、まだご紹介していない都府県の美術館を載せていこうと…昨日まで考えていました。本棚はおもむろにあさっていると、思いがけず1冊の本が…

企画展がなくても楽しめるすごい美術館 (ヴィジュアル新書)

実はこれまでの美術館紹介でも複数の書籍を参考にピックアップしていたのですが、この本は実は本棚に眠ったままで、ペラペラめくってみるといくつかご紹介できていなかった館がありました。そこで美術館密集エリアに移る前にもう少しこの本からも載せきれなかった美術館をいくつかピックアップしておきたいと思います。それでは、再度北海道から。

このブログで紹介する美術館

六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村

・開館:1992年頃~随時
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県・市観光協会HPより転載)

→複数の美術館、作品館が立地する芸術村です。(冬は閉館)

・場所
六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村 – Google マップ

春から秋、週末と夏休み期間のみオープン。十勝の大自然に4つの美術館と複数の作品館

・北海道十勝地方のおよそ145,000平方メートルの広大な敷地内に美術館やレストランが点在した芸術村。柏林に囲まれたまくら木の遊歩道を散策可能で、敷地内には4つの美術館と複数の作品館が立地(相原求一朗美術館、小泉淳作美術館、北の大地美術館、夢想館など)。地元中札内の農産物を素材にした家庭料理のレストランや団体予約専用の花六花でゆっくりと食事を楽しむこともできます。

相原求一朗美術館

・1996年(平成8年)開館。建物は1927年(昭和2年)から1995年(平成7年)まで銭湯として使用していた「帯広湯」を移築復元したものに増築棟を併せて使用。洋画家・相原求一朗の「北の十名山」など作品、素描(デッサン)を展示。

※画像はブログサイト「Good’olboy’s story」から転載(https://patriotto.exblog.jp/28270677/

小泉淳作美術館

・2002年(平成14年)開館。日本画家・小泉淳作の代表作品、制作風景の写真、素描(デッサン)を展示。

※画像は「ギャラリー伸 ホームページ」から転載(https://gallery-shin.com/junsakukoizumi

百瀬智宏美術館

・洋画家・百瀬智宏が描いた十勝、中札内村の風景画を収集。2020年、六花の森から作品館を移転。『百瀬智宏美術館』として開館。

※画像は「T&Tギャラリー」から転載(https://tandt-gallery.com/artists/momose/

北の大地美術館

・1992年(平成4年)開館。自画像公募展『二十歳の輪郭』『還暦の自画像』応募作品を展示。

ギャラリー柏林 —十勝百景—

・画家・中谷有逸による作品があるギャラリー。

※画像は情報サイト「北海道を彩るアーティスト」から転載(http://saruuni.blog96.fc2.com/blog-entry-634.html

真野正美作品館

・2017年(平成29年)開館。児童詩誌『サイロ』の表紙絵を手掛ける画家・真野正美の作品を展示。

小川游作品館

・2016年(平成28年)開館。「一水会」代表の洋画家・小川游の作品を展示。

※画像は一水会ホームページより転載(https://issuikai.org/member/iin/1360-70.html

安西水丸作品館

・中札内美術村企画公募展『着てみたい北のTシャツデザイン展』の審査員を務めたイラストレーター・安西水丸の作品を展示。

※画像は宣伝会議情報ページ「アドダイ」より転載(https://www.advertimes.com/20210707/article357403/

ポロシリ

・地元の農産物を使用した家庭料理を提供するレストラン。

花六花

・菓子やオリジナル・グッズなどを販売する売店(ミュージアムショップ)。

美術村庭園

・2017年(平成29年)オープン。ヤマモミジのトンネルを抜けた先に「真野正美作品館」がある。

※画像は「真野正美ギャラリーホームページ」より転載(https://mano-masami.com/gallery/

(付録)六花亭とは

・こちら北海道のみならず全国的にも有名な製菓メーカー:六花亭さんがメセナ事業で運営されているアート施設です。ほんブログでは軽く六花亭さんにも触れておきたいと思います。

六花亭の歴史

・1860年(万延元年)に秋田県出身の藩士・佐々木吉兵衛が箱館(現在の函館市)で創業。その後、明治から昭和にかけてのれん分けする形で、北海道内各地で「千秋庵」が誕生。1921年(大正10年)に「札幌千秋庵」が創業し、1933年(昭和8年)に札幌千秋庵の創業者・岡部式二の弟である岡部勇吉が独立、帯広に「札幌千秋庵帯広支店(帯広千秋庵)」を創業した。1937年(昭和12年)に経営を甥の小田豊四郎が引き継ぐ。

1967年(昭和42年)、小田豊四郎がヨーロッパへ視察研修へ行った際、視察先の菓子店でチョコレートが主力商品となっていることを目の当たりにし、「日本でもチョコレートの時代が来る」と感じた小田豊四郎が帰国後の翌年からチョコレートの製造を開始。北海道のイメージに合わせ、日本国内初となる「ホワイトチョコレート」を誕生させる。1977年(昭和52年)に「千秋庵」の暖簾を返上し、「六花亭製菓」と改名。

「六花亭」への改名記念で発売したのが「マルセイバターサンド」であり、これが大ヒット商品となる。1987年(昭和62年)には中札内村の柏林約30ヘクタールを取得し、製菓工場を中心に地域文化を醸成する「地域開発計画」を企画・立案。(→このプロジェクトが後、本ブログで紹介している「中札内美術村」やマルセイバターサンドの製造工場「六花亭中札内ファクトリーパーク」とその周辺をランドスケープした「六花の森」となりました)

→ホワイトチョコレートを初めてつくった会社だったんですね。(知りませんでした…)
そんな六花亭が製菓工場を中心に地域文化を醸成する「地域開発計画」を企画したことは大変な意義があったのではないかと感じました。

ところで、六花亭としての創業者:小田豊四郎さん…少し調べると函館生まれの北見市育ち、「父の事業の失敗で大学進学を断念」したと書いてありました。加えて、1951年(昭和26年)には当時の関西大学・山崎紀男教授の講演会を聞きに行き、山崎氏が語った「お菓子は文化のバロメーター」の言葉に大変な衝撃を受けたそうです。そういったことも相重なり、もしかしたら地方経済とその文化の発展に思うところがあったのかもしれません。(これはマウスの勝手な予想ですが)

そんな六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村、春から秋にかけての僅かな期間で、さすがにここまでくると私も足を運んだことありませんが、様々なアート作品に出合える村、ぜひ一度自分の目でも見てみたいと思いました。

(マウス)

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