ガラスオブジェが楽しめる庭園や体験工房も設置、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館 神奈川:箱根ガラスの森美術館

神奈川県

こんにちは。先日は同じ箱根のガラス芸術、ラリック作品をご紹介しました。今日ご紹介するところは姉妹館ではないですが、立地的にも同じ箱根、恐らくガラス好きの方はワンセットで行ったことがあるのではないかと思います。ガラス芸術の本場イタリア、ヴェネチアン・グラス専門の美術館です。それでは早速見ていきましょう。

このブログで紹介する美術館

箱根ガラスの森美術館

・開館:1996年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県・市観光協会HPより転載)

・場所
箱根ガラスの森美術館 – Google マップ

ガラスオブジェが楽しめる庭園や体験工房も設置、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館

・箱根:仙石原にある日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館でヴェネチアン・グラスの名品を中心に、約100点を展示。四季折々の花々とガラスのオブジェが楽しめる庭園や、世界各国のガラス製品を集めたミュージアムショップ、音楽を聴きながらおいしいお茶や料理を楽しめるレストラン、大人から子供まで楽しめる体験工房も充実しています。

ヴェネチアン・グラスとは

・イタリアのベニスにあるムラーノ島で作られるガラスの工芸品。鉛を使わないソーダ石灰石で作られているため、クリスタルのような輝きとは異なる温かみのある優しい透明感があります。また、ガラスを細く引き伸ばしたり、薄く伸ばしたり、色付けしたりする技術はとても繊細で、モチーフは動物や花などさまざま、精巧で彩り豊かな作品が特徴です。

ベネチアングラスは職人のハンドメイドであるため、大量生産が不可。ワイングラスのように同じような製品でも、色や重さ、気泡の入り方などが微妙に異なるため、自分だけのオンリーワンに出会うことも魅力の1つです。

ベネチアングラスの歴史

・ベネチアングラスは、古代ローマ時代が起源といわれており、その時代からイタリア全土にはたくさんのガラス工房があったそうです。しかし1291年に、政府の強力な保護政策によってムラーノ島に職人や助手、その家族が一斉に移されます。世界的に有名になっていたガラス工芸品の技が他国に盗まれないように実施したという名目ですが、実際は高温になるガラスによって火事が絶えず起こっていたことが原因だとされています。現在に至るまで、ムラーノ島はベネチアングラス制作の中心地となっており、いまでは観光で工房を見て回ることも可能です。

ムラーノ島(広域) – Google マップ
ムラーノ島(狭域) – Google マップ

主なコレクション

ヴェネチアン・グラス美術館

  

現代ガラス美術館


→この毛むくじゃらのやつは一体と思った方…こちらは、「ヴェネチア市立ムラーノ・ガラス美術館」が1996年に姉妹提携を結んだ記念として2点制作され、一つは箱根ガラスの森美術館に、もう一つは「ヴェネチア市立ムラーノ・ガラス美術館」に展示されているそうです。
   
→こちらはたまにメディアなどで取り上げられています。どうやって制作したのでしょうか(確か運搬がものすごく大変だった気が…)。1895年に開催された第1回ヴェネチア・ビエンナーレに出品され、ガラス工芸の常識を破る驚異の技術を駆使した奇跡のグラスとして、世界中から大きな注目を集めた作品だそうです。

庭園

・本美術館の象徴的な存在、庭園からヴェネチアン・グラス美術館エントランスへ続く橋にかけられたクリスタルガラスのアーチが有名です。高さ約9m、全長約10m、約16万粒のクリスタルガラスが箱根を渡るそよ風にゆれ、キラキラと様々な表情を見せています。他にガラスの屋外展示作品だけでなく、アジサイやバラ、モミジやクリスマスツリーなども季節ごとに表情を変えて観覧者を楽しませています。

ガラスの体験工房


→こちらではガラスにお好みの絵柄を彫ることができるサンドブラスト体験工房、ガラスパーツのアレンジにより世界に一つだけのオリジナルアクセサリーを作ることができるフュージング体験工房が催されているそうです。

いかがでしょう。ここからは完全にプチ情報ですが、この箱根ガラスの森美術館、「株式会社うかい」という料亭などを運営する東京都八王子市に本社を置く日本企業が運営されています。(株式会社うかいHP:https://www.ukai.co.jp/

2015年より、ANA国内線ビジネスクラスの機内食の監修をおこなっているのでしょうが、恐らくこの「うかい」の目指す世界の中に、料理だけでなく、心地よい空間とヴェネチアン・グラスの美というのも入っているのだろうと本ブログを書きながら考えていたマウスです。

そんな箱根ガラスの森美術館、確かミュージアムショップで世界のガラス製品をお土産で買うことができ、今はオンライン販売も行っているようですので、ぜひ皆さんもホンモノを手に取ってみて下さい。それではまた次回。(ガラスの森美術館ミュージアムショップオンラインブティック:https://ukai-online.com/category/HAKONE/

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