版画を中心とした3万点を超える収蔵品、国内唯一の版画専門美術館 東京:町田市立国際版画美術館

東京都

こんにちは、東京都の美術館、ご紹介しています。 今日ご紹介する美術館は国内で唯一、世界でも珍しい版画専門の美術館です、それらコレクションをもとに様々な展覧会を開催されており、版画工房で実際に制作することも可能です。(なお、版画や版画家を中心とした美術館としてはやないづ町立斎藤清美術館棟方志功記念館、また公立館では兵庫県立美術館などがありましたね)

それでは早速見ていきましょう。

このブログで紹介する美術館

町田市立国際版画美術館

・開館:1987年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、都・市、観光協会HPより転載)

・場所 町田市立国際版画美術館 – Google マップ

版画を中心とした3万点を超える収蔵品、国内唯一の版画専門美術館

・世界でも数少ない版画を中心とする美術館。1987年の開館以来、古くは奈良時代から現代まで、日本をはじめ海外のすぐれた版画作品や資料を収集・保存し、現在3万点を超える収蔵品を有しています。豊富な収蔵作品をベースとした多様な展示と市民展示室、講堂、版画工房、アトリエなども設置されているのが特色で、市民・来館者の方々が「見る楽しみ」「作る楽しみ」「発表する楽しみ」を総合的に提供できる美術館を目指して運営されています。緑豊かな芹ヶ谷公園内に立地し、町田市の文化・芸術活動の拠点となっています。

美術館の理念

①わが国唯一の版画を中心とする美術館として、また内外にわたる美術・交流の場として、特色ある幅広い活動を展開する。

②町田市の文化の中核として「質の高い活動を維持しながら」市民がいつでも自由に利用でき、鑑賞、創作、発表を通じて積極的に美術に親しむことができる「開かれた美術館」とする。

③都市のオアシスとして市民に「潤い」と「やすらぎ」の場を提供する、「自然と一体化」した美術館とする。

→「~をめざす」や「~を検討する」という言葉ではなく、「~とする」と断定しているところになかなかの気合い(!)を感じました。

美術館設立までの沿革

1981年1月、国際版画館建設準備委員会を設置。「30万人都市にふさわしい文化施設として建設する(仮称)国際版画館の基本構想について」諮問を行う。
1981年8月、建設準備委員会から答申がなされ、名称を「町田市立国際版画美術館」とする旨の提言が出される。 1981年11月、建設審議会を設置
1982年6月 美術館の建設場所を芹ヶ谷公園内と決定 1983年3月 建設審議会より基本構想の答申がなされる。 1985年4月 美術館の建設着工
1986年8月 美術館の竣工
1986年10月 初代館長 久保 貞次郎 就任
1987年4月 開館。記念展「名作に見る日本版画」および「フランスの版画16世紀-19世紀」を開催
1988年8月 市制施行30周年記念事業「中国版画2000年」展を開催。第1部「中国現代版画展」、第2部「中国児童版画展」、第3部「中国古代版画展」
1990年4月 ハイビジョン・ギャラリーを開設
1993年4月 二代目館長 青木 茂 就任
1993年10月 多摩東京移管100周年記念事業「TOKYOまちだ国際版画展」
1997年2-4月 補修工事のため休館
1997年4月 開館10周年記念展「名品でたどる―版と型の日本美術」。町田市立国際版画美術館友の会が発足 2005年4月 三代目館長 村田 哲朗 就任
2007年4月 開館20周年記念展「中国憧憬 ―日本美術の秘密を探れ」、「木版画東西対決」
2012年4月 開館25周年記念展「版画の冒険―ミレー、ドガそしてムンクへ」、「北斎と広重―きそいあう江戸の風景」
2015年3-6月 大規模修繕工事のため全館休館 2015年7月 1階部分(市民展示室・工房アトリエ・喫茶室けやき・売店ほか)再オープン
2015年10月 2階展示室リフレッシュ・オープン、「ベスト・セレクション―町田市立国際版画美術館の名品」展開催
2019年4月 四代目館長 大久保 純一 就任

主なコレクション

・コレクションは、版画の歴史をたどることができ、美的価値の高いものであると同時に技術の変遷や社会的役割など、版画を多面的にとらえることのできるものとなっています。コレクションを基盤にさまざまな展覧会を開催し、多彩なテーマで版画の魅力をご紹介しているのが特徴です。

日本のコレクション



海外のコレクション


 

…いかがでしょう。市立でここまでの質・量ともに豊富な版画コレクションを有しているのは他に例がないと思います。版画好きな方も、これまで版画を目にする機会が少なかった方もぜひ足を運んでみてください、きっと新しい発見があると思います。

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