障がい者支援施設の絵画教室から生まれた美術館、「物言わぬ人たち」の真実が伝わる場所 京都:みずのき美術館

京都府

こんにちは、マウスです。
今日ご紹介する美術館、アール・ブリュットです。アール・ブリュットを主軸においた美術館はいくつかご紹介してきました。(はじまりの美術館滋賀県立美術館など)

ただし、福島県のはじまりの美術館は福祉法人が50年間の活動の中で「施設の中で生活する支援」から「地域の中で生活する支援へ」という考えのもと創設された美術館でしたが、このみずのき美術館も同様、福祉法人の活動50数年を通して最終的に、障がい者の絵画教室(1964年〜2001年)から生まれた作品の所蔵と展示を基本に建設されました。どのような美術館でしょうか、早速見ていきましょう。

このブログで紹介する美術館

みずのき美術館

・開館:2012年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、府・市観光協会HPより転載)

・場所
みずのき美術館 – Google マップ

障がい者支援施設の絵画教室から生まれた美術館、「物言わぬ人たち」の真実が伝わる場所

・母体である障害者支援施設みずのきの創立5年目に開設された絵画教室(1964年〜2001年)から生まれた作品の所蔵と展示、そしてアール・ブリュットの考察を基本に据えた美術館として、2012年に開館。

アートを個人の深い内面からの発信ととらえ、作品を通してさまざまな「個」に出会い、そして人間の多様性の理解へと広がっていくことを期待して運営されているそうで、これまで50数年間、重い知的障害の人とともに歩んだ施設だからこそ、「物言わぬ人」の真の思いを伝えたいと願っているそうです。

美術館のHPには、「現代社会において、多くの幸福の仕組みが次々創りだされてもなお一層人々は真の幸福について探し続けなくてはならない状況に生きています。私たちは、その答えの手掛かりをアートに託しています。」と述べられています。

所蔵作品

    

→アール・ブリュット…やはりどの絵も独創的ですね。

(参考)みずのき美術館 開館までの経緯

1959年
亀岡松花苑(現・みずのき)開設
1964年
日本画家・西垣籌一による絵画教室が開始される
1980年頃
選抜メンバーによる絵画専門プログラムが開始される
1981年
第1回「土と色 ― ちえおくれの世界」展(京都市立美術館)
1983年
京展、行動美術展、二科展などに入選(〜86年頃まで)
1993年
「パラレル・ヴィジョン 20世紀美術とアウトサイダー・アート」展
同時開催「日本のアウトサイダー・アート」展(世田谷美術館)
1994年
アール・ブリュット・コレクション(スイス・ローザンヌ)に、アジアで初めて永久収蔵される(6名32点)
1996年
西垣籌一著「無心の画家たち 知的障害者寮の30年」出版(NHKブックス)
1997年
「ART INCOGNITO」展(アール・ブリュット・コレクション)
「魂の対話 ABLE ART ʼ97 TOKYO ― みずのき寮の絵かきたち+西垣籌一・千葉盲学校の子どもたち+西村陽平」展開催(東京都美術館)
「生の芸術 ― その発見と未来」展(京都文化博物館)
1998年
「アート・ナウ ʼ98 ほとばしる表現力 アウトサイダー・アートの断面」展 (兵庫県立近代美術館)
1999年
「みずのき寮からの発信 ― 言葉はいらない 魂との出会い」展(丸亀市立猪熊弦一郎現代美術館)
2000年
西垣籌一逝去
2001年
「エイブル・アート英国展 ― 魂の響き」(イギリス3都市を巡回)
2003年
「みずのきの絵画 ― 鶏小屋からの出発」展(林原美術館~泉美術館巡回)
2004年
「みずのきの絵画 ― 内なる声を描いた画家たち」展(思文閣美術館)
2008年
「日本のアール・ブリュット作家」展(ローザンヌ~ウィーンを巡回、2009年まで)
2012年
みずのき美術館開館

→なお、みずのき美術館では活動に対するご支援をお願いしているようです。
寄付金は、アーカイブ、研究、展覧会などを行う美術館運営に活用させていただくそうなので、このような美術館ほど頑張って欲しいですよね。皆さんも検討されてみてはいかがでしょうか。

[振込先]
ゆうちょ振替口座
記号番号:00990-4-236352
加入者名:社会福祉法人松花苑

(マウス)

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