りんご園内に建てられた小さな美術館、生涯「農民」を描き続けた画家 青森:常田健 土蔵のアトリエ美術館

アートな場所

こんにちは。これまでご紹介してきた美術館、そしてその美術館がコレクションしているアーティストの数々、様々な経歴を見てきました。今日ご紹介する美術館とそしてその美術館が専門的に収集する画家は「りんご園を営みながら農民の絵を描き続けた画家」です。恐らくいろんなアーティストがいる中でもこのような経歴の方はそうそういないのではないかと思います。それでは早速。

このブログで紹介する美術館

常田健 土蔵のアトリエ美術館

・開館:2005年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県・市観光協会より転載)

・場所
常田健 土蔵のアトリエ美術館 – Google マップ

りんご園内に建てられた小さな美術館、生涯「農民」を描き続けた画家

・2005年、りんご園の中に建てられた小さな美術館。郷里の画家:常田健の作品を常時30点展示しており、油絵、デッサン、常田の身の回りのものなども収蔵。

常田健とは

・1910年(明治43年)生まれ。川端画学校にまなび、1930年(昭和5年)、プロレタリア美術家同盟に参加。1933年(昭和8年)、脱退し郷里の青森県五郷村(浪岡町)にかえり、リンゴ園を経営しながら津軽の農民の暮らしを描く。1950年(昭和25年)、青森美術会の創立に参画。2000年(平成12年)没。89歳。

→自らもりんご園を営みながら、東北に生きる「農民の姿」や「反戦」、「過酷な労働と理不尽な弾圧」、「つかの間の休息と収穫の喜び」、「親子の絆」などをテーマに生涯描き続けました。決して「売れるため」に描いたのではなく、自分が描きたい絵を描くと言う常田の無用で不器用な性格が絵の中に現れており、それが魅力の1つとなっています。
 

→確かに農家の日常の1コマを抒情的に切り取ったような作品が魅力的です。勝手に日本のミレーだなと感じました。

なお、常田の略歴については以下の美術館HPに掲載されていますので、より詳細気になる方はそちらもご覧ください。
〇常田健 略歴:https://www.ken-tsuneda.com/contents/%e5%b8%b8%e7%94%b0%e5%81%a5/

なお、敷地内には生前常田が作品制作をしていた土蔵のアトリエも建っているそうです。

ここに寝泊まりし、食事と風呂以外はこの空間で過ごしたとの事。そんな北の大地の農家の姿を鮮明に描き抜いた常田健、皆さんもぜひ足を運んでみて下さい。

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