1938年に邸宅として建てられた洋館を再利用、41年間現代美術をけん引し続けた美術館 東京:原美術館

東京都

こんにちは。今日ご紹介する美術館の姉妹館、一度群馬県の美術館紹介で取り上げました(原美術館ARC)。都内にある方は、私が学生として東京に住んでいた頃、トップクラスによく通った品川にある現代美術館でした。

惜しくも2021年に閉館してしまいましたが、今日のブログはその功績を記しておくためここに記載しておくこととします。

このブログで紹介する美術館

原美術館

・開館:1979年 ※2021年に41年間の歴史に幕
・かつての美術館外観(以下画像は美術館HP、都、観光協会HPより転載)

・場所:原美術館 – Google マップ

1938年に邸宅として建てられた洋館を再利用、41年間現代美術をけん引し続けた美術館

・1979年、当時の日本では希少な現代美術専門館として東京都品川区に開館。現代美術を通じた国際交流の推進と現代美術の活性化を軸に、アーティストとともに多彩な活動を展開していました。

1938年に邸宅として建てられた洋館を再生利用したユニークな企画で、多くの方々から支持されてきた原美術館は、2021年1月に東京での活動を終えます。そして、原美術館とハラ ミュージアム アークを統合し、2021年4月、群馬県渋川市にて「原美術館ARC」がリニューアルオープン。

運営母体の財団名「アルカンシエール/Arc-en Ciel(虹)」を象徴する「ARC」には、「アートセンター」の意味が含まれ、多種多様な人々が集い、新たな価値を創造する場としての活動を進めていく想いが込められています。

原美術館とは

・現財団「アルカンシエール/Arc-en Ciel(虹)」理事長である原俊夫氏の祖父:原邦造の私邸として渡辺仁が設計、昭和13年(1938年)に竣工。終戦後はGHQによる接収などを経て廃墟同然の状態にあったそうですが、原俊夫によって、財団法人(現・公益財団法人)アルカンシエール美術財団を母体に昭和54年(1979年)に原美術館として開館。現代美術の最新の動きを紹介する意欲的な展覧会を随時行い、有望な新人の紹介にも努めていました。(原美術館について更に詳しく知りたい方は以下の2つのブログがなかなか良かったです。)

①いま、原美術館を見つめ直す。これまでの歩みと閉館の理由、そして美術館のこれから(美術手帖)
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/19057
②惜しまれつつ閉館した原美術館 その知られざる歴史とこれから(TOKION)
https://tokion.jp/2021/02/13/hara-museum-unknown-history-and-future/

原美術館で開催された企画展

・原美術館で開催された企画展は以下のURLよりアーカイブを見ることができます。

〇原美術館 企画展アーカイブ:https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/

なお、それまで収蔵してきた作家は、
・ジャクソン ポロック
・マーク ロスコ
・ロバート ラウシェンバーグ
・ジャスパー ジョーンズ
・アンディ ウォーホル
・ロイ リキテンシュタイン
・ジャン デュビュッフェ
・カレル アペル
・アルマン
・セザール
・ジャン ティンゲリー
・ナム ジュン パイク
・艾未未(アイ ウェイウェイ)
・ミヒャエル ボレマンス
・クリスチャン ボルタンスキー
・ジョナサン ボロフスキー
・トレイシー エミン
・ヤン ファーブル
・ツァオ フェイ
・カミーユ アンロ
・ウィリアム ケントリッジ
・ジム ランビー
・エルネスト ネト
・ウィリアム J
・オブライエン
・ミンモ パラディーノ
・ジャン=ピエール レイノー
・ピピロッティ リスト
・ヴィルヘルム サスナル
・マリック シディベ
・ミカリーン トーマス
・アドリアナ ヴァレジョン
・フランチェスカ ウッドマン
・今井俊満
・河原温
・工藤哲巳
・宮脇愛子
・草間彌生
・篠原有司男
・杉本博司
・荒木経惟
・加藤泉
・加藤美佳
・操上和美
・増田佳江
・森村泰昌
・村上友晴
・奈良美智
・名和晃平
・蜷川実花
・野口里佳
・大竹伸朗
・坂田栄一郎
・佐藤雅晴
・菅木志雄
・杉本博司
・束芋
・田幡浩一
・やなぎ みわ
・柳幸典
・横尾忠則
・米田知子
・周鉄海
・李禹煥
・崔在銀

など優に60名を超える現代美術作家をコレクションされていました。
もちろん私もその全ては拝見できていませんが、最後に、原美術館で最後に開催された企画展の映像を残しておきたいと思います。

いやはや、本当に良い美術館でした。41年間、お疲れさまでした、そして、ありがとうございました。

 

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