1億円のフルスクラッチプラモデルカーを有する、未来へ向かう昭和の灯 富山:氷見昭和館

アートな場所

こんにちは。今日から富山県です。
富山県…最初の1館目はここもまた一風変わったアート施設です。

これまで本ブログでは数多のコレクターをご紹介してきました。その殆どが著名な企業や実業家で、何らかの目的をもって収集された美術品でした。一方今日ご紹介する館長でありコレクターの苦楽多さん、元々は市役所職員でありながら、似顔絵で貯めたお金で20年近くコツコツとコレクションを増やし、定年後の退職金を元手についに開館させたという情熱の持ち主です。

本館を見ていると、コレクターっていうのはその情熱と集めたい美術品との巡り合わせがあれば、(たとえ一般人の我々であっても)誰が何歳から始められるのだなぁ、とそんな単純なことさえも気づかせてくれます。それでは、富山県最初の1館目行きたいと思います。

このブログで紹介するアート施設

氷見昭和館

・開館:2011年 ※4月29日、昭和の日に開館!
・アート施設外観(以下画像はアート施設HP、県観光協会HPより転載)

・場所
氷見昭和館 – Google マップ
→富山県氷見市、行ったことありますか?宝塚月組トップ娘役、海乃美月さんのご出身と私の知り合いの宝塚ファンをのたまっておりました。。

1億円のフルスクラッチプラモデルカーを有する、未来へ向かう昭和の灯

・まだ、本ブログをご覧いただいている殆どの方が昭和生まれかもしれませんが、中には平成生まれという方もちらほらいらっしゃるかと思います。そんな昭和生まれの方も平成生まれの方も、はまたま令和生まれの子供たちもぜひ行ってもらいたいのですが、まずはコレクションとそれを収集した苦楽多みきよしさんの人となりが十分伝わる以下の動画をご覧ください。(少しガヤついていますが…)

→この中で案内人の方が「この中にいると忘れとったものがどんどんよみがえってくる不思議な感覚。それと同時に昔の友達や昔お世話になった人たちの顔が思い浮かんできて、頑張ろうという気持ちになる…ここは昭和という過去ではなく、未来に向けて前向きにしてくれる館」と感想を述べられていますが、まさにこのコメントの中にこの資料館の魅力がつまっているような気がしますね。

1億円のプラモデルカーの作者 浦田修さんとは

動画でも少し触れられた1億円のミニカー群をつくられた浦田修さんとはどんな方なのでしょう。気になりますよね。少し調べてみました。

<浦田修さんとは>
・フルスクラッチのミニカー群の。1枚の板を整形して精巧なモデルを作りだすルスクラッチのミニカー群の著名なアーティスト。浦田さんは氷見昭和館の館長:苦楽多さんと同じ氷見ご出身であることが縁で展示を決めたとの事。サイズは実寸の1/32に調整されており、当時の車両のサイズ感がリアルに伝わる工夫がなされているそう。
 
※車両画像はNosweb.jpから転載(https://nosweb.jp/articles/detail/2287
 色紙画像はYAMAPさんのブログから転載(https://yamap.com/activities/3091792/article

コレクションのきっかけと似顔絵描き

・そんな浦田さんのミニカー群を含む昭和コレクションを20年間集め続けた苦楽多さん、そのきっかけは何だったのでしょうか。それは53歳の時、穴の開いていない五円玉を見た時に懐かしさを覚えそれから昭和コレクションの収集に没頭していったそうです。それまでは40歳ではじめた似顔絵描きが趣味でその腕前は市長からも認められたそう。(なんと昭和館が開館した後も並行して趣味の1つとしており、昭和館内では苦楽楽さんに似顔絵を描いてもらう体験もすることができます)
※昭和館HPより

情熱 タイミング お金

・そんな苦楽多さん、富山のテレビインタビューでコレクターとしての心構えについてこう述べられています。

…コレクターにとって必要なもの。それは「情熱」、「タイミング」、「お金」だと。
情熱をもって集めはじめて、良いタイミングで品物が見つかって、でもお金がないと集まらなかったり…だからこれをモットーとしているとのコメント。何かこの発言の中に古今東西のコレクターとしてあり様全てが詰まっている気がしますね。

そんな氷見昭和館、私も普段は子どもに「要らないものは捨てなさい!」とか「無駄なものは買わない!」とか言っていることがありますが、「集める」という特技も突き詰めれば多くの人の心を温めてくれるコレクションになるのだなとこれを調べながら感じました。「無駄」という評価は何も知らない大人達が勝手に決めるのではなく、それを愛するコレクターや子どものような遊び心をもった人たちの手で決められ、それが時代や世の中をつくっていくのではないかと。

…いかがだったでしょうか。次回も少し変わった富山の見どころをご紹介したいと思います。

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