「信濃富士」を正面に、安曇野の田園風景が一望できる美術館 長野:北アルプス展望美術館 (池田町立美術館)

長野県

こんにちは。
今日ご紹介する美術館、山が好きな私個人としてもすごく気になる場所です。晴天であれば、こんな景色が見られるそうです。

前にご紹介した日本百名山を記した深田久弥さんもきっとこの山々に魅せられたのではないかと思います。(深田久弥 山の文化館の回をご参照)
そんな北アルプスの広大なパノラマを一望できる特徴的な美術館、早速見ていきましょう。

このブログで紹介する美術館

北アルプス展望美術館 (池田町立美術館)

・開館:1994年 ※元は町立で運営されていたのですね。本ブログでも町立の美術館はいくつかご紹介してきましたが、この予算が厳しいご時世でほんと頭が下がります。
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県・市、観光協会HPより転載)

・場所
北アルプス展望美術館 (池田町立美術館) – Google マップ

「信濃富士」を正面に、安曇野の田園風景が一望できる美術館

・別名「信濃富士」と呼ばれる有明山を正面に、北アルプスの裾野に広がる安曇野の田園風景が一望できる高台に建つ美術館。小島孝子、山下大五郎、奥田郁太郎の油彩画や、篠田義一の陶芸作品など、安曇野や当地に魅せられた芸術家たちの作品を収蔵、展示、季節に応じて展示替えをしています。HPには「息をのむほど美しい景観」と書かれてあります、喫茶コーナー、スケッチに利用できるテラスも備えられており1人でもご家族でもぜひゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
 

主な収蔵作家

山下 大五郎

・明治41(1908)年、神奈川県藤沢市生まれの洋画家。東京美術学校図画師範科(昭和4年)卒。学生時代から林武のところに出入りし、昭和3年在学中に帝展初入選。官展作家として活躍を始めるが、やがて応召で大陸に。敗戦後はソ連で3年間の俘虜生活を送る。帰国後の24年、官展を離れた牛島憲之、須田寿らと立軌会を創立した。主な受賞に文部省美術展覧会特選〔昭和12年 14年〕、長谷川仁記念賞などがある。

※画像は山下大五郎回顧展ブログ「水彩、スケッチ、油彩、クロッキーなどお絵描きの記録」
https://plaza.rakuten.co.jp/morimorikakukaku/diary/201811240001/)より転載

奥田 郁太郎

・明治45年(1912年)、東京生まれの画家。安井曾太郎に師事し一水会で活躍。池田町周辺で制作活動を行い、「山麓の田植え」など安曇野の風景画を数多く残す。

小島 孝子

・昭和15年(1940年)、東京生まれの画家。女子美術大学在学中から日展、光風会展に入選。将来を嘱望されながら46歳の若さで死去。幼少期に母の実家である池田町で過ごすなど縁が深く、本館では「有明山」など安曇野を描いた作品を中心に展示。

※画像はNaganoArtブログ「小島孝子と女子美術大学同窓展 −青・あお・蒼−」(https://naganoart-plus.net/?p=6294)から転載

→まことに勝手ながらのイメージですが、女性でこんな荒々しい油彩のタッチで描いた作家さんがいたのですね。もっと注目されてもいいような作風と経歴ですね。

篠田 義一

・大正13年(1924年)、地域文化功労者で長野県を代表する陶芸家の一人。本館では、信州の自然や北アルプスを描いた金彩山岳花瓶「常念」や染付作品を展示。

…いかがだったでしょう。面白かったのが本美術館のHPにも各作家ご本人の写真とそこをクリックできるようになっているのですが、クリックすると東京文化財研究所のむっちゃ詳しい紹介文だったり、一方でWikipedia(しかも北アルプス展望美術館の…)に飛ぶようになっていたり、何だかはちゃめちゃである意味面白かったです。でも本来アートを見るってこんなゆるくてもいい気もします。

そんなこんなで、皆さんも安曇野に行かれた際は、先日ご紹介の安曇野ちひろ美術館だけではなく、本館もぜひお立ち寄りください。

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