こんにちは。今日から少し南下して青森県に入りたいと思います。
(北海道の美術館一覧見て思いました。40館近くあるんですね。これ全て網羅していたらしばらく他県の館を取扱いできないため、抜粋してご紹介し、47都道府県一巡したらまた戻ってくることにしました。)
このブログで紹介する美術館
棟方志功記念館(青森県青森市)
・開館:1975年 (注:2023年度末に閉館され、収蔵品は青森県立美術館に収容する方針との事)
・美術館外観(以下、写真は美術館HP及び市観光協会HPより転載)
・場所
棟方志功記念館 – Google マップ
→地図をよく見ると「棟方志功出生の地」というのがありますね。また別の場所に記念館は建っているようです。
ところで、私のPC「ムナカタシコウ」と打っても自動で出てこない!特に志功…。アーティストネームなのかと思っていましたが本名なんですね。どういう想いで付けられたのか気になります。
(色々調べましたが、「明治36(1903)年、青森市で代々鍛冶屋を営む家の九男六女の三男として生まれた」くらいしか分かりませんでした。)
ちなみに彼の人生の最晩年ですが、一瞬「志功」を「志昂」に変えて画業に臨んだことがあります。どのような想いだったのでしょう。お父さんは棟方幸吉という方らしいので、一文字とったとかではなさそうですね…どなたかご存じの方は教えて下さい!
青森が生んだ世界に誇る板画家
・「わだはゴッホになる」と画家を目指して上京し、世界的な木版画家となり文化勲章※を受章した棟方志功。2012年(平成24年)鎌倉市・棟方板画館を吸収合併し、収蔵作品数は国内最多。年4 回の展示替えを行い、《二菩薩釈迦十大弟子》を初めとするダイナミックな板画のほか、繊細な表現を見せる倭画(肉筆画)・ゴッホに憧憬した油絵・力感に溢れた書などの作品展示に加え、板木を含む関連資料など幅広く紹介するよう努めているそうです。
※ 1937年の「文化勲章令」で定められた。美術界における同年初受章者は洋画家の岡田三郎助、藤島武二、日本画家の竹内栖鳳、横山大観。その後、川合玉堂(1940年、日本画)などを経て、2021年の洋画家:絹谷幸二さんまで約60人が受賞。
展示室のコンセプト
→展示室は「数多くの作品を展示して、観覧する人々が疲れたり、作品の印象が薄くなったりするよりは、少なめの作品数でも一点一点をじっくり見てほしい」という棟方の希望により広さが決められたそうです。
主なコレクション
<棟方志功>※豪快なタッチを楽しんでもらいたいため少し画像をアップして掲載します。
・新型コロナウィルスの影響で2023年に閉館になるのは惜しまれます。棟方生誕100周年の2003年には6万5千人の来館者を記録したそうですが、近年ではそのピーク時の10分の1にまで減っていたそう。今後作品は青森県立美術館に収容する方針なので、青森から棟方の作品が消えるということではないですが、1975年に同県美術館よりも先だって、敢えて「棟方志功」という存在だけを切り取って郷土の偉人として展示した県、県民の当時の想いは若干薄れることになるのは否めませんね。
いずれにしろ地方の館では実際にこうやってコロナ禍の影響が出てきているのは事実です。
本ブログでも何とか足早に魅力的な美術館をご紹介していけたらと感じました。
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