こんにちは。岡山県最後は県ゆかりの作家を収集方針にもつ県立美術館のご紹介です。こちら某情報サイトには「公共美術館として郷土を重視するのは当然であるが、県立美術館のなかで同館ほど『郷土ゆかり』に徹する館は珍しい」と書かれてありました…郷土を重視どころかむしろ郷土ゆかりだけに徹する…たしかに珍しいかもしれません。気になります。そんな岡山を代表する名所:後楽園の隣にある美術館です。
このブログで紹介する美術館
岡山県立美術館
・開館:1988年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県観光協会より転載)
・場所
岡山県立美術館 – Google マップ
創る、学ぶ、集う、守る、繋ぐ。県民とともに創る広場
・雪舟を筆頭とする水墨画家、宮本武蔵や米国で活躍した国吉康雄、伝統工芸品の備前焼など、岡山県が育んだ作家や文化に焦点を当て、「岡山ゆかり」をキーワードに優れた美術作品を収集。「岡山の美術展」では毎月展示替えを行いながらコレクションを紹介しています。
また、国内外の芸術活動を紹介する展覧会、美術の楽しさや理解を深めるためのイベントを多数開催。「つくる、学ぶ、集う、守る、つなぐ」広場として、地域の芸術文化の発展に貢献する「県民とともにつくる美術館」を目指しているそうです。
主なコレクション
古書画・日本画
玉澗 《廬山図》(重要文化財)
牧谿 《老子図》(重要文化財)
雪舟等楊 《山水図(倣玉澗》(重要文化財)
宮本武蔵 《布袋竹雀枯木翡翠図》のうち《枯木翡翠図》
浦上玉堂 《山澗読易図》
岡本豊彦 《林和靖図》
小野竹喬 《夕茜》
池田遙邨 《雪へ雪ふるしづけさにをる山頭火》
寂室元光 《墨蹟(拾得詩)》
大愚良寛 《詩書屏風》
※以上画像は、文化遺産オンライン(https://bunka.nii.ac.jp/)から転載
洋画
坂田一男 《キュビスム的人物像》
原田直次郎 《風景》
原 撫松 《老人像》
満谷国四郎 《瀬戸内海風景》
鹿子木孟郎 《浴女》
松岡 寿 《ピエトロ・ミカの服装の男》
国吉康雄 《夜明けが来る》
中山 巍 《縞のエプロン》
有元利夫 《会話》
※和歌山県立近代美術館メールマガジン(https://www.momaw.jp/mailmagazine/20171205/20171205.html)から転載
工芸 ※画像なし
金重陶陽 《備前三角擂座花入》
小山冨士夫 《青白磁大壷》
大野昭和斎 《桑造線象嵌箱》
彫刻
平櫛田中 《五浦釣人》
※画像は情報サイトWink「開館50周年記念特別展 没後40年平櫛田中‐美の軌跡‐
平櫛田中の歩んだ107年の軌跡 井原市立田中美術館」(https://wink-jaken.com/event-news/event/art_201910_01/)より転載
→最後の平櫛田中さんの彫刻、個人的に独特で好きです。ちなみに岡山県立美術館の所蔵品作品検索はコチラから可能です。
〇岡山県立美術館所蔵品検索システム:https://jmapps.ne.jp/okayamakenbi/
また、美術館ニュースも定期的に発行されています。
〇美術館NEWS_138
〇美術館NEWS_137
→バックナンバーはコチラ:https://okayama-kenbi.info/newsletter2022/
…いかがだったでしょう、岡山県。奈義町やベネッセはじめ現代美術に力を入れているかと思いきや、県立美術館は郷土ゆかりの作家に徹した姿勢…結構バランスがとれているのではないでしょうか。もちろん特別展では国内外のアート作品の展示も行われているそうです。そんな岡山県、足を運ばれた際は雪舟や国吉康雄はじめ、ぜひ岡山県ゆかりの作家にも注目してみて下さい!
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