こんにちは、マウスです。
今日ご紹介する美術館はお寺が母体の美術館です。これまでも本ブログではいくつかお寺が運営されている美術館をご紹介していきました。(鉄斎美術館・清荒神清澄寺、東大寺ミュージアム、無量寺・串本応挙芦雪館など)
ただ、私の記憶が正しければ臨済宗※のお寺が運営されている美術館は今回が初めてかもしれません。それでは早速みていきましょう。
このブログで紹介する美術館
相国寺承天閣美術館
・開館:1984年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、府・市観光協会HPより転載)
・場所
相国寺承天閣美術館 – Google マップ
京都五山の1つ、創建600年記念事業の一環として設立。国宝5点、重要文化財145点を有する美術館
相国寺とは
~美術館をご紹介する前にまずはこのお寺の概略を述べておきます~
・相国寺(正式名称・萬年山相国承天禅寺)は、明徳3年(1392年)に夢窓疎石を開山とし、室町幕府第三代将軍足利義満によって創建された臨済宗相国寺派の大本山。京都五山の第二位に列せられ、絶海中津や横川景三といった五山文学を代表する禅僧や、如拙・周文・雪舟らの日本水墨画の規範を築いた画僧を多く輩出、地理的にも、文化的にも京都において多くの影響を与えてきました。寺社600年余の歴史のなかで、中近世の墨蹟・絵画・茶道具を中心に多数の文化財が伝来しています。
相国寺承天閣美術館
・昭和59年(1984年)、相国寺創建600年記念事業の一環として本山相国寺・鹿苑寺(金閣)・慈照寺(銀閣)・他塔頭寺院に伝わる美術品が寄託され、保存及び展示公開、修理、研究調査、禅文化の普及を目的として美術館が建設。現在、国宝5点、重要文化財145点を含むコレクションとなっており、第一展示室には、鹿苑寺境内に建つ金森宗和造と伝えられる「夕佳亭(せっかてい)」を復元、第二展示室には伊藤若冲による水墨画の傑作である重要文化財「鹿苑寺大書院障壁画」の一部が移設されています。
主なコレクション
鳴鶴図「文正」※重要文化財
長谷川等伯「竹林猿猴図屏風」※重要文化財
…個人的には伊藤若冲の重要文化財:鹿苑寺大書院障壁画「葡萄小禽図床貼付」、「月夜芭蕉図床貼付」の2点が常設展示されており、いつでも見ることができるというのは大変貴重だと思います。(もちろん日本画なのでコンディション次第で展示されていないこともあるとは思いますが…事前に電話確認要です)
相国寺承天閣美術館、ここも京都観光では外せない美術館ですね。
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