正倉院展で知られる、飛鳥から鎌倉の各時代を代表する仏教美術の宝庫 奈良国立博物館

奈良県

もしかしたらここまでご紹介してきて初めての国立のミュージアムかもしれません。(関東のあたりを後日にまわしてすっ飛ばしましたからね…)
古都とはいえ、京都だけではなく奈良県にもあるんですね、国立ミュージアム。「正倉院展」って聞くと一度は聞いたことある人が大勢いると思います。でもどこの会場でやっているのか意識している人は案外少ないと思います。今日はこの正倉院展の会場で有名なところです。それでは早速。

このブログで紹介する美術館

奈良国立博物館

・開館:1895年 ※たぶん本ブログ初めての1800年代です!
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県観光協会より転載)

・場所
奈良国立博物館 – Google マップ

正倉院展で知られる、飛鳥から鎌倉の各時代を代表する仏教美術の宝庫

・東大寺、興福寺、春日大社などに囲まれた奈良公園の一角に位置。前身は帝国奈良博物館で、1889年(明治22)に設立、1894年片山東熊設計の建物(現在のなら仏像館、重文)が完成、翌1895年開館。仏教と関わりの深い古美術品や考古遺品などの文化財の保存、調査・研究をおこなうとともに、展示を通して仏教への信仰が生み出した優れた美術の魅力と、その背景にある豊かな歴史・文化を伝えていくことをコンセプトにしています。とりわけ毎年秋に開催される正倉院展は国内外で有名です。

奈良国立博物館の歴史概要

・奈良において、明治7年(1874年)に官民合同による奈良博覧会社が設立、翌年に東大寺大仏殿廻廊を会場として奈良博覧会が開かれ、 正倉院宝物をはじめ貴重な宝物類が陳列された。この博覧会は神仏分離政策等よって散逸のリスクを負いながらも明治23年(1890年)まで続けられる。

その後、文化財の保護に対する関心の高まりのなか、政府は明治21年(1888年)に宮内省の臨時全国宝物取調局を設け全国の文化財調査を実施、博物館についても明治19年 (1886年)に宮内省の所管とし、ついで明治22年(1889年)、帝国博物館(東京)、帝国京都博物館とともに帝国奈良博物館の設置を決定。明治28年(1895年)4月、帝国奈良博物館の開館が開館。明治33年(1900年)、宮内省は官制改正に伴い 帝国博物館を帝室博物館に改名し、奈良帝室博物館となる。昭和27年(1952年)7月に東京国立博物館の分館から独立して 奈良国立博物館となる。

その後も、仏教美術に関する調査研究、資料の作成、収集、整理、保管およびその公開を目的とする施設の設置するため、 昭和55年(1980年)に仏教美術資料研究センターを設立。また、長年の懸案であった彫刻や絵画・書跡にもわたる本格的な修理施設として、平成14年(2002年)、文化財保存修理所が開所。それ以来、国宝・重要文化財をはじめ、地方公共団体指定品など、重要な文化財の修理を多く受け入れ、修理に関連する研究も進んでいる。

→ちなみに、奈良に国立博物館を設立した趣旨は、社寺に伝わる多数の「名器・重宝」を博物館で保管し、公開してその価値を広く 世間に知らせるとともに、それらの保護に協力することが発端にあったとの事。

ならはくチャンネル

・こういう国立博物館って文章で書くとむちゃくちゃ硬くなるので、頭が痛くなっている方もいるのではないかと思います;公式のYourubeチャンネルも実はありますのでそういう方はこちらでお楽しみください。
【公式】ならはくチャンネル:

収蔵品データベース

・収蔵品数は1800件を超える規模です。近頃の国立博物館も収蔵品のデータベースを公開して、こうやって一般人でも自由に国立博物館の収蔵品を検索して(可能なものは)写真を見ることもできますので、皆さんもぜひネットサーフィンしてみて下さい。(彫刻、絵画、書跡、工芸、考古、中国古代 青銅器という並びも面白いですね。仏教美術ですので、絵画よりもどちらかというと彫刻はやはり重要性が高いようです)
〇奈良国立博物館収蔵品データベース:https://www.narahaku.go.jp/collection/


(すぐイメージ画像添付したくなるマウス…HPから転載です。※陶磁器のイメージに貫入が入った画像を使っているのがさすが玄人っぽい…

奈良公園近辺には見どころ満載ですね。このブログが投稿される頃には正倉院展は閉会していることかと思いますが、興味ある方は来年度まであれこれ調べて心待ちにしておくのもそれはそれで楽しいのではないかと思います。(10月末~11月中頃まで…意外と会期は短いのでご注意を)
それではまた次回。

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