こんにちは、マウスです。京都府最後は全国で4館だけしかない国立博物館のうち1館のご紹介です。(個人的には奈良と京都という隣県に国立博物館が偏在しているなと感じるところですが日本の歴史を考えると致し方ないのかもしれません。あくまで立地的な視点だけを考えると…ということですが、東北・甲信越、中国地方、北海道・沖縄なども独自の文化がありますからね)
それはさておき今日ご紹介する博物館、もともとは京都の寺社仏閣を保護するため1897年に建てられたものです。1897年…明治維新から30年後です。余談ですが、京都帝国大学(後の京都大学)も創立されました。さらに幕末土佐の志士:後藤象二郎が亡くなった年でもあります。いかに歴史が深いかというのがわかりますね)
それでは早速みていきましょう。
このブログで紹介する美術館
京都国立博物館
・開館:1897年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、府・市観光協会HPより転載)
・場所
京都国立博物館 – Google マップ
→三十三間堂の向かいにある建物です。
京都1200年の美意識、日本の伝統・文化を保存継承し魅力を発信する博物館
・館長の松本さんいわく「地域に根ざしつつ、誰にでも親しまれ、楽しめる博物館を目指す」べく運営されているそう。
京都国立博物館は、日本文化伝統の地である京都東山の一角に位置し、京都の有形文化財を中心に、わが国の伝統文化を保存・継承し、同時にその価値や魅力を国の内外へ広く発信することを大きな目的としています。常に高水準の活動を維持し、国際化、情報化への対応も深めながら、学校教育や生涯学習の拠点、探求や創造の場、癒しの空間、あるいは国内外からの観光の拠点になることなど幅広い視点で運営しています。
京都国立博物館 沿革
明治22年(1889)5月 図書寮附属博物館を廃し、帝国博物館、帝国京都博物館、帝国奈良博物館を設置する官制が定められる。
明治23年(1890)10月 七条御料(旧恭明宮址)に敷地が決定され、仮事務所が置かれる。
明治25年(1892)6月 片山東熊博士の設計による陳列館(本館)の建築に着工する。
明治28年(1895)10月 陳列館の建築が竣工する。
明治30年(1897)5月 開館式が挙行される(公開展示のはじめ)。
明治33年(1900)6月 官制を改正し、「京都帝室博物館」と改称される。
大正13年(1924)2月 皇太子殿下の御成婚を記念して京都帝室博物館を京都市に下賜し、名称を「恩賜京都博物館」に改める。
昭和27年(1952)4月 恩賜京都博物館を国に移管し、文化財保護委員会の附属機関として、「京都国立博物館」と改称する。
昭和40年(1965)3月 森田慶一博士の設計による新館(平常展示館)の建築が竣工する。
昭和41年(1966)10月 新陳列館の開館式展を兼ねて、新陳列館完成記念特別展が開かれる。
昭和43年(1968)6月 京都国立博物館が文化庁の附属機関となる。
昭和44年(1969)3月 本館(特別展示館)、表門(正門)、同札売場及び袖塀が「旧帝国京都博物館」として重要文化財に指定される。
昭和55年(1980)7月 文化財保存修理所で業務を開始する。
昭和56年(1981)4月 京都文化資料研究センターに資料調査研究室と資料管理研究室が設置される。
昭和59年(1984)7月 文化庁の施設等機関となる。
平成6年(1994)4月 京都大学大学院人間・環境学研究科における連携・協力を開始する。
平成6年(1994)5月 土曜講座開講1000回記念講演会を開催する。
平成6年(1994)8月 正門売改札施設が竣工する。
平成9年(1997)10月 開館100周年記念事業を挙行する。
平成13年(2001)3月 新平常展示館新築事業の一環として南門が竣工する。旧京都市東山区役所の跡地の購入開始。
平成13年(2001)4月 独立行政法人国立博物館法の施行に伴い、独立行政法人国立博物館京都国立博物館となる。
平成14年(2002)3月 新平常展示館新築事業の関連として東収蔵庫の新築及び資料棟(旧青少年ホーム)を改築する。
平成14年(2002)5月 新平常展示館新築事業の関連として管理棟(旧東山区役所)を改築する。
平成14年(2002)10月 茶室「堪庵」を改修し公開。
平成19年(2007)4月 独立行政法人国立文化財機構 京都国立博物館となる。
平成21年(2009)3月 旧平常展示館の建て替え工事を開始する。
平成25年(2013)8月 平成知新館(新平常展示館)が竣工する。
平成26年(2014)9月 平成知新館(新平常展示館)が開館する。
平成29年(2017)5月 開館120周年記念式典を実施する。
→さらに深く知りたい方は博物館の歴史をわかりやすく紹介したサイト「京博ものがたり」がありますのでこちらご参照ください:https://www.kyohaku.go.jp/story/jp/
主なコレクション
仏画
絵巻
肖像画
→歴史の教科書でよく見ていた源頼朝像、本館収蔵だったんですね。
→こちらは平重盛だそうです。すごい素人感覚ですが、当時の源氏も平氏も似たような服を着ていたのですね。
中世絵画
<雪舟>
<如拙>
<雪村>
<狩野元信>
近世絵画
<渡辺崋山>
<池大雅>
<伊藤若冲>
<尾形光琳>
<俵屋宗達>
→これ人気ありますね
<長谷川等伯>
→こちらも有名です。
<雲谷等顔>
<蓮池水禽図、阿国歌舞伎図>
中国絵画
<王原祁>
<惲寿平>
<正悟>
<李方膺>
<郭ひ>
<伝:牧谿>
<伝:徽宗>
<顔輝>
<孔雀明王像、維摩居士像>
書跡
・古今和歌集や王義之作品など重要な収蔵品が多くあります。
彫刻
→日本だけでなく、インドや中国などの仏像を収蔵しているのはユニークですね。鹿やシーサー?的なコレクションを持っているのも面白いですね。
金工
陶磁
漆工
染織
考古
…いかがでしょうか。さすが国立博物館、計13分野に豊富なコレクションです。更に収蔵品を検索されたい方は館HPの以下のURLから検索してみて下さい。
〇京都国立博物館 館蔵品データベース:https://syuweb.kyohaku.go.jp/ibmuseum_public/index.php?language=jp
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