風俗史研究家・日本画家が収集した江戸時代の日本画、工芸品を契機に開館奈良県立美術館

風俗史研究家・日本画家が収集した江戸時代の日本画、工芸品を契機に開館　奈良県立美術館

奈良県

2022.12.22

このブログで紹介する美術館

奈良県立美術館

・開館：1973年
・美術館外観（以下画像は美術館HP、県観光協会より転載）

・場所
奈良県立美術館 – Google マップ

風俗史研究家・日本画家が収集した江戸時代の日本画、工芸品を契機に開館

・奈良県の美術振興を図り、県民文化の向上を目的に、1973年3月、風俗史研究家・日本画家の吉川観方氏^※が収集した江戸時代の日本画、浮世絵、各種工芸品などの寄贈を機に開館。近代陶芸のほか、奈良にゆかりの深い作家などの作品を随時収集し、現在の所蔵品は鎌倉時代から現代に至るまでの絵画、工芸、彫刻、書跡、風俗資料など4,100点を超える。1989年からエルミタージュ美術館など諸外国の美術館と国際交流美術展を開催する一方、奈良にゆかりのある展覧会を開催。

※吉川観方とは…1894年(明治27年)京都生まれ。8歳で四条派の西堀刀水に絵を学び、浮世絵研究を始め、中学校卒業後役者似顔の小版画つくり、1914年京都市立絵画専門学校予科に入学、在学中木版役者絵を刊行。在学中の1917年第11回文展に「舞台のかげ」が入選し翌年絵専本科を卒業。この年、松竹合名会社に入社、舞台意匠顧問となる。第12回文展に「花は散る日は暮るゝ」を出品するも落選。1920年同校研究家を卒業し、翌年前回に引つづき浮世絵を刊行。1925年より故実研究を中心に風俗研究及びその資料蒐集をすすめ晩年に至る。1972年2月奈良県文化会館で作品展が開催される。1979年4月16日、没。

主なコレクション

吉川コレクション

・前述の通り、風俗史研究家・日本画家の吉川観方氏が収集したもので、浮世絵などの近世絵画、染織をはじめとする工芸品など約2,000点からなる。江戸から明治にかけての服飾史・風俗史をたどることができるコレクション。（参考に以下、過去の展覧会開催時チラシ）

※展覧会開催案内の写真は奈良県観光公式サイト「なら旅ネット」より
（http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/04public/01art/01north_area/prefnarabijutsukan/event/380iyhedjk/）