さて、前回からの続き清春芸術村の中にあるもう1つのメイン施設。「光の美術館 Clave Gallery」をご紹介したいと思います。こちらは白樺派とはうって変わって、スペインの現代美術作家です。
このブログで紹介する美術館
清春芸術村 光の美術館 Clave Gallery
・開館:2011年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県・市観光協会HPより転載)
・場所
光の美術館 – Google マップ
スペイン現代美術家の足跡を訪ねて
・2011年、安藤忠雄氏の設計により創設。自然光のみの美術館で、一切の人口照明がない展示室では、四季や天気、そして昇りまた沈む陽の動きによって刻一刻と変化する光の空間を体験できます。館内にはスペイン人作家のアントニ・クラーベの作品が並んでいます。
<館内の様子>
※光の美術館開催「光の情事展」Twitterページより転載
アントニ・クラーベとは
・1913年スペイン(バルセロナ)生まれ。13歳からペンキ職人の徒弟として働く傍ら夜間の美術学校へ通う。雑誌の挿絵や広告ポスターなどを描きはじめるが、18歳の時に絵画制作に専念。1936年スペイン内戦で人民戦線側の兵士として参戦。1939年人民戦線の敗北とともにフランス(モンパルナス)に逃れ、ボナールなどに共感した作品を描くが、1944年同郷の先輩であるピカソに出会い決定的な影響を受ける。1950年代から国際的な評価を得て各地で展覧会を開催。1956年ベネチア・ビエンナーレ、翌年のサンパウロ・ビエンナーレで受賞したのをはじめ、1984年ベネチア・ビエンナーレではスペイン代表に選出され、絵画だけでなくオブジェや彫刻、版画など様々な分野で活躍した。2005年逝去。
※清春白樺美術館Twitterより
(付録)桜の名所 清春
・清春芸術村は廃校になった清春小学校の跡地を再利用したもの。1925年に同校の校舎落成を記念して、当時の児童たちによって植樹されたソメイヨシノですが、小林秀雄も愛したように、その景色はいまなお健在で、春には満開の桜が咲き誇ります。品種はオオシマザクラとエドヒガンの雑種、染井吉野で、比較的樹齢が短いといわれていますが、小林秀雄氏も愛したように、その景色はいまなお健在で、清春芸術村の桜は樹齢90年余りを経た現在も、毎年春に見事な花を咲かせているそうです。なお、1970年(昭和41年)、山梨県指定天然記念物にも指定。
→そんな著名な文人や知識人が歩いたであろう四半世紀前と同じ景色を見せてくれている清春、最後に芸術村全体の美しい映像美を投稿されているユーチューバーの方を見つけましたのでご紹介しておきます。
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