今週のPickUp!展会(会期:10月末まで)

広島県

○現代日本画名品選II ひんやり ぽかぽか @足立美術館
 会期:10/25(水)まで

<概要>
・目には見えない空気に焦点を当て、絵の中から冷たさや暖かさが感じられる日本画を展示する企画展。
 四季折々の自然や人々の様子などを通じ、その場の空気や気分が伝わる作品にスポットを当てて展示されています。雪景色や水辺の風景が描かれた作品の前に立つと、絵の中から寒さや冷たさが感じられ、まどろむ人の姿を描いた作品では暖かな陽気が想像できるような作品群で、作品から温度が伝わることで、私たちは描かれた情景をより鮮明に感じることができるでしょう。白波が立つ海に吹き荒れる風の冷たさ、ソファーでくつろぐ親子の心温まる情景など、様々な温度の表現に注目です。

○佐賀県立美術館40周年特別展「あそび、たたかうアーティスト 池田龍雄」
 @佐賀県立博物館・美術館  会期:10/29(日)まで 

<概要>
・佐賀県伊万里市二里町に生まれ、92歳で没するまで精力的に創作活動を続け、アートシーンの第一線で活躍した画家:池田龍雄(1928~2020)の約70年にわたる画業を振り返る、故郷佐賀で初めての回顧展。
 池田は15歳で海軍航空隊に入り、特攻隊の訓練中に終戦を迎えます。その後、美術を志し上京した池田は、より実験的で大胆な表現を求めるアヴァンギャルド(前衛)芸術に心ひかれ、画家・岡本太郎をはじめ、文学、音楽、映画等様々な表現者たちと知り合いながら、自身の表現を追求していきました。社会の矛盾や不条理を鋭くかつユーモアたっぷりにあぶり出すペン画シリーズをはじめ、生命や宇宙のイメージを神秘的に描き出した「BRAHMAN(ブラフマン)」、廃材を利用した不思議なかたちのオブジェ(立体作品)など、その作品は実に多彩です。 池田はアーティストとして生きることは「たたかい」―「闘い」であり、同時にアートは「あそび」であると語っています。人の心と精神の自由を形にする「あそび」であるアートを、池田は厳しい生活と表現方法との苦闘の中で生み出していきました。本展では、戦後、現代の日本の美術界を代表するアーティストの一人として、今なお大きな存在感を放ち続ける池田龍雄の生涯、その「あそび」と「たたかい」の軌跡を御紹介しています。

○ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者 @ひろしま美術館
 会期:10/29(日)まで 

<概要>
・世紀末の転換期にデザイナー兼画家として活動した先駆的な存在といえるミュシャの仕事に焦点をあて、チェコ在住の個人コレクターであるチマル博士のコレクションから選りすぐりの作品の数々を紹介する展覧会。
 初期の挿絵の仕事、ミュシャを一躍有名にした女優サラ・ベルナールの演劇ポスターをはじめとする種々のポスターや艶やかでたおやかな女性像を特徴とする装飾パネル、フランスの老舗菓子メーカーのパッケージなどデザインの仕事に加え、油彩、素描、水彩などオリジナル作品の数々を展覧し、ミュシャの芸術をひもときます。

<関連>
大阪中之島美術館(収蔵方針:近代・現代デザインの代表的作品群)※ミュシャも収集対象

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