今週のPickUp!展覧会(会期:1月末まで)

岡山県

○蒐集する愉しみのカタチ~S氏とK氏コレクションから~  @奈義町現代美術館
 会期:1/21(日)まで

<概要>
・美術館などの公共空間で作品鑑賞するだけでなく、美術作品を自分のものにし、暮らしを豊かにするような、そのような作品との関わり方を体感できる展覧会。

 アートの楽しみ方・関わり方の一つに、好きな作品を蒐集して個人コレクションにしていくことがあげられます。コレクションした作品は、自宅や居間などのプライベート空間をさり気なく彩り、潤いを与えてくれるものです。異なる職種の2人のサラリーマン・コレクターが、ライフスタイルに合わせて蒐集してきたアート・コレクションを展示し、蒐集していくことの楽しみを体感していただけたらと思います。

○山梨県立美術館開館45周年記念 アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで
山梨県立美術館 会期:1/21(日)まで

<概要>
・アーツ・アンド・クラフツは、19世紀にイギリスで活躍したデザイナー、詩人、社会運動家であるウィリアム・モリス(1834~96)が提唱したデザイン運動です。本展では、モリスの代表作として名高い《いちご泥棒》をはじめ、家具、金属製品、ガラス製品、宝飾品、書物といった160点に及ぶ作品を通じて、モダン・デザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力と広がりをご紹介します。

 産業革命によって生まれた機械化による粗悪な量産品や、職人の手仕事を軽視する商業主義を批判し、上質なものづくりや天然素材の価値を見直すことで、日常に根ざした多彩な美術工芸品を生み出しました。モリスが提唱したアーツ・アンド・クラフツの精神は同時代の若いデザイナーや建築家たちの共感を呼び、イギリス以外のヨーロッパの国々やアメリカ、さらには日本にまで広がりました。日常生活と芸術を結びつけたアーツ・アンド・クラフツの実践は、現代のデザイン思想にまで引き継がれています。

○「みんなのキンビ」プロジェクト第1弾 からだじゅう で あじわう 大根ビネーション展
秋田県立近代美術館 会期:1/28(日)まで

<概要>
・近代美術館が障害の有無にかかわらず、すべての人にとって開かれた、誰にとっても身近な場所でありたい。その思いのもと、誰にとっても身近な「大根」を表現のテーマに設定した展覧会です。
 「ふるさと秋田」や人とのつながり、など私たちの「根っこ」が太く、大きくなるようにと願い、「大きな根っこ」を想起させる「大根」を切り口に、「みる」ことにとどまらず、「さわる」「きく」など様々な感覚を使ってからだ全体で作品を経験できる展示やワークショップを行います。

○葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920–1930  @神奈川県立近代美術館 葉山
 会期:1/28(日)まで

<概要>
・葉山館の開館20周年を記念して、当館が館名に掲げる「近代(モダン)」の文化が多様に展開した20世紀の20年代を再考します。
(1917年のロシア革命と1918年終結の第1次世界大戦により国際的な移動と伝播の時代が到来し、スペイン風邪によるパンデミック後の世界で、芸術家たちは国境を越えて活動しました。中村彝と鶴田吾郎が描いたエスペランティストの詩人ヴァシリー・エロシェンコの肖像を筆頭に、夭折画家・久米民十郎、土田麦僊や前田寛治、藤田嗣治などの滞欧・滞米作品、石本喜久治らが招来したドイツ新興美術、MAVOや三科など1923年の関東大震災とその復興を挟んで都会に展開した前衛諸派、シュルレアリスムの端緒から魯迅の木版画運動まで、大正から昭和へと移る100年前の世界が夢みた新しさの諸相を紹介します。)

○オランダとの文化交流事業 「テオ・ヤンセン展」  @千葉県立美術館
 会期:1/21(日)まで

<概要>
・千葉県とオランダとの交流事業として開催するもの。複数のビーストを、制作までのアイデアを示すスケッチやビーストを構成するさまざまなバーツなどと共に展示することで、自然との共生をテーマに展覧会を開催。

<作家紹介>
テオ・ヤンセン(1948~)は、オランダ・ハーグ出身のアーティストです。デルフト工科大学で物理学を専攻したのち画家に転向。1990年より、プラスチックチューブを加工した「細胞」によって構成され、風を受けて動く「ストランドビースト」の制作を開始。作品は、まるで生物の進化系統樹のような変遷を見せ、各関節を滑らかに動かし砂浜を移動する様子は、その地で生息し進化する生命体が持つ、根源的な美しさを示しています。

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