こんにちは、マウスです。
昔話で恐縮ですが、前にリユースショップの端っこでどうしても気になるデザインのショルダーバックがかけられていました。中古品でしたのでどういうものでどんな人がどこで購入したのか分からないにも関わらず、気が付くとレジでお会計を済ませている自分がいました。
…そのバック、今でも大切に使っています。
どんな人が…とまではいきませんが、どういうものなのか、この美術館を調べる中でやっと判明しました。随分と門外漢だったんだなと思いながら、そんなこんなで「わちふぃーるど」と「ねこのダヤン」の世界、ご紹介したいと思います。
このブログで紹介する美術館
河口湖木ノ花美術館
・開館:1998年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県・町観光協会HPより転載)
→富士山が見える…
「不思議の国 わちふぃーるど」の自由で奔放な心の冒険
・池田あきこ作・「不思議の国 わちふぃーるど」の物語の原画、ファンタスティックなオブジェ、ダイナミックなジオラマ作品などを展示。猫のダヤンと一緒に「不思議の国 わちふぃーるど」の 自由で奔放な心の冒険旅行を堪能できます。
わちふぃーるど、とは(あらすじ)
・「わちふぃーるど」は池田あきこさんが創作した、架空の国です。以下はあらすじです。
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・猫のダヤンは、雪の魔法で地球からわちふぃーるどにやってきました。
昔々大昔、わちふぃーるどは地球の一部でした。ところが、神々と巨人族との長く激しい戦いが始まり、国土を荒らされることを恐れた雪の神は、わちふぃーるどを地球から切り離し、雪狼と霜狼に守らせました。
戦いが終わり、地球にはその後たくさんの変化が訪れ、時間の流れも昔よりずっと早くなってしまいましたが、わちふぃーるどでは昔のままに、時はゆったりと流れ動物たちは立って歩き、魔法や妖精のいたずらや様々な冒険に満ちています。そして動物たちは古くからの慣わしどおり、太陽をめぐる四季のお祭りを楽しむのです。
わちふぃーるどには、いくつかの独立した小さな国や地方があります。猫のダヤンが、雪の魔法によって地球からやってきたタシルの街もそのひとつで、わちふぃーるどのほぼ中央に位置し、まわりを森や海で囲まれています。ダヤンはわちふぃーるどにやってきてすぐに、たくさんの動物たちと友達になります。タシルの街外れの森番の小屋に住み、うさぎのマーシィやわにのイワン、猫のジタン、ねずみのウィリーといった仲間たちと、不思議な国での冒険を楽しむようになったのです。
ダヤンは、地球にいた時の飼い主で友達のリーマちゃんを恋しく思うこともありましたが、わちふぃーるどでの新しい生活は、自由気ままで毎日が楽しくてなりません。カシガリ山に住む三人の魔女たちに、自分のたんじょうびを見つけてもらったり、フォーンの森でいたずらな妖精と遊んだり、タシルの街のハビーの酒場でゲームやダーツをやったりと、忙しい日々を送っています。
もちろん猫ですから、あたたかなベッドで眠るのも大好きです。
困ったこともあります。始めのうち、どうしてもねずみのウィリーを見ると飛び掛りたくなってしまったり、ダヤンが地球からもってきてしまった「ヒマナシ」を、遠い森まで退治しにいくはめになったり。ダヤンと仲間たちのゆかいな冒険のお話や、わちふぃーるどの不思議な謎を解いていくお話などが、これからもどんどん広がっていきます。(㈱わちふぃーるどHPより)
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→これぞ王道のファンタジーという感じがします。この文章を書いた人、素晴らしい創造力ですね。
主な展示作品
<池田あきこ、「わちふぃーるど」と「猫のダヤン」の世界>
(付録)木ノ花とは
・そんな「わちふぃーるど」と「猫のダヤン」の世界に浸ることができる河口湖木ノ花美術館。ただ不思議なのは館名に一切わちふぃーるどの世界の名前が出てこないことです。その代わりに、木ノ花という冠が付いています。これは何かメッセージがあるのだろうと調べてみました。すると唯一山梨新報社さんのHPにそれらしき情報が…。
木ノ花の由来
・木ノ花美術館の命名の由来は、全国にある浅間神社にまつられている「木ノ花咲耶姫」が河口湖畔の産屋ヶ崎で産まれたという伝承から。
→木ノ花咲耶姫って誰、、、ってことで更に調べてみました。
木ノ花咲耶姫とは
・木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)は、桜の如く華やかに咲いて、桜のように儚く散った絶世の美女。天照大御神(アマテラスオオミカミ)の天孫、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に一目惚れされ、妻となったとあります。日本神話で最も美しいと誉れ高い女神との事。古事記や日本書紀などでは別名で登場することも多く、山の神の娘であったころの名は、神阿多都比売(カムアタツヒメ)や神吾田鹿葦津姫(カムアタカアシツヒメ)などと表記されています。木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)は3人の御子を産みました。その三男である彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)ですが、山幸彦という別名で知る人も多いのではないでしょうか。
絶世の美女
・木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)、山幸彦のお母さんだったんですね。それは知りませんでした。しかも…ぜ、ぜ、ぜっしぇいの美女ですか…ちなみにどれくらいの美貌だったのか、こんな表現があるそうです。
「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に求愛された美女、木ノ花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)、高天原で美しい女神たちの間で育ったとされるニニギノミコトが、一目惚れするくらい際立っていたコノハナサクヤヒメの美しさ。桜のように美しいのではなく、桜の方がコノハナサクヤヒメの美貌にあやかった。」
→桜の方が真似をしたって…す、すごくないですか⁈
そんな風になりたい…いやそんな言葉のチョイスって存在するんですね(驚)
なお、浅間神社は全国に1300社以上も存在するそうで、その殆どが木ノ花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)が主祭神となっているようです。それは活火山である富士山、山そのものがご神体ですが、その鎮火のために、水の神であるコノハナサクヤヒメが祀られたともいわれているそう。
そんな木ノ花咲耶姫にちなんだ美術館、もしかすると作者の池田あきこさんはじめ、そんなファンタスティックな日本の神話にあやかろうと敢えてわちふぃーるどの世界ではなく、その土地の主祭神を名付けたのかもしれませんね。
ぜひ本美術館来館の際には、浅間神社はじめ参拝いただき、ダヤンや日本の神話とともに河口湖周辺を散策していただけたらと思います。
(マウス)
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