こんにちは、マウスです。
本ブログでは連載で全国の美術館をご紹介していますが、秋田県の「なまはげ館」を書いたあたりから、「もう少し知る人ぞ知る面白そうな資料館、博物館展示なども含めてアート施設として幅広くご紹介しておいた方がいいのではないか」と思うようになりました。
北から南下していましたが、少し前後してご紹介します。(このあたりは私も行ってみたいという想いを込めて書きます)
では早速。
このブログで紹介するアート施設
平取町立二風谷アイヌ文化博物館(北海道平取町)
→「びらとりちょうりつにぶたに~」と読むそうです。
・開館:1992年
・外観(以下、写真は美術館HP及び道観光協会HPより転載)
・場所
平取町立二風谷アイヌ文化博物館 – Google マップ
→平取町…苫小牧市から先、何となく神秘のベールに包まれている感あります。
「カムイ」を守り未来へ繋げる場所
・動植物や道具などあらゆるものに魂が宿るという考え方—カムイ。
この地球上の、他のどこにもないオリジナルなもの、北海道の歴史と文化の本当の源泉・宝物をしっかりと守り、より豊かに育みながら未来へと伝えていくための博物館として運営されているそうです。
なお、アイヌ文化については以下のURLも参考になります。
(参考)アイヌ文化のナショナルセンター「ウポポイ」
https://ainu-upopoy.jp/ainu-culture/
※アイヌとは…
アイヌ民族は日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族。日本語と系統の異なる言語である「アイヌ語」をはじめ、自然界すべての物に魂が宿るとされている「精神文化」、祭りや家庭での行事などに踊られる「古式舞踊」、独特の「文様」による刺繍、木彫り等の工芸など、固有の文化を発展。人間の周りに存在するさまざまな生き物や事象のうち人間にとって重要な働きをするもの、強い影響があるものをカムイと呼び、カムイはあらゆるところに存在し、いつも自分たちを見守っていると考えました。例えば、動植物や火、水、風、山や川などもカムイであり、カムイは肉や毛皮などを土産として人間の世界にやってくるという考えです。また、儀礼として、イオマンテというカムイのラマッ(霊魂)をもてなして、再びカムイの世界に送り帰す風習も持っていました。
博物館のコンセプト
・現代にアイヌ文化をうけつぎ、新たな伝統の創造をめざす。
→展示品は、その多くが沙流川流域のアイヌ文化を学ぶための標識的な資料として活用されているそうです。重要有形民俗文化財「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」をはじめとしたアイヌの民具、重要文化的景観にも選定されたチセ群のほか、数多くの視聴覚資料、関係図書等が納められています。2011年からは、二風谷に建ち並ぶアイヌ工芸品店通りを「匠の道」として整備し、地域のアイヌ工芸振興に努められているそうです。
主なコレクション
・重要有形民俗文化財の指定を受けた1,121点の内、919点は平取町立二風谷アイヌ文化博物館が所蔵。博物館では、「アイヌ―人々のくらし―」、「カムイ―神々のロマン―」、「モシリ―大地のめぐみ―」、「モレウ―大造形の伝承―」の4つのゾーンにおいて、指定資料が分類ごとに展示されています。
→「これ何に使うんだろう…」ってやつが多いですよね。オリジナルってこういうことを指すのだろうなと感じます。気になった方は是非札幌から足を伸ばしてみて下さい!
(マウス)
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