こんにちは。香川県の現代アートをどんどんご紹介しています。
…今日はところ変わって直島、しかも美術館ではなく銭湯です。「え?!銭湯?!」と思われる方も多いのではないかと思います。そう、銭湯です。この銭湯には制作者の世界観が反映されており、湯船にひたってお風呂からあがるだけで何やら特別な現代アート体験ができるような仕組みになっています。それでは早速。
このブログで紹介するアート施設
直島銭湯「I♥湯」
・開館:2009年
・美術館外観(以下画像は施設HP、県・観光協会HPより転載)
→率直にいっていかがわしい雰囲気満載です!…ただこれも作者の大竹伸朗さんの狙っているところだと思われる。
全身でアート体験
・アーティスト・大竹伸朗が手がける実際に入浴できる美術施設。直島島民の活力源として、また国内外から訪れるお客様と直島島民との交流の場としてつくられた本銭湯は、外観・内装はもちろん、浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで大竹伸朗の世界が反映されています。
施設の運営はNPO法人直島町観光協会が行っており、浴槽につかりながら、地域と協働で進められているこの現代アート施設を全身で体験して欲しいとHPには書かれてあります。
大竹伸朗とは
・洋画家、音楽家。東京都生まれ。若いころより美術に強い関心を抱く。1974年(昭和49)、武蔵野美術大学造形学部油絵学科に入学するがすぐに休学、北海道別海(べつかい)町で約1年間酪農に従事した後で渡英、デビッド・ホックニーやラッセル・ミルズRussel Mills(1952― )らと親交を結び、強い影響を受ける。1980年大学卒業後に再度渡英。帰国後1982年に東京のギャルリー・ワタリ(現、ワタリウム美術館)で初個展を開催、また1985年にはロンドンの現代芸術研究所(ICA:Institute of Contemporary Arts)でも個展を開催、現代美術の狭い枠を逸脱したポップな作風は、若くして広く注目を集めた。
1979年にはロックバンド「JUKE/19」を結成、シングルレコード1枚とアルバム4枚をリリースし、また翌1980年にはロンドンの若手アーティスト・グループDOMEに参加、パフォーマンス「クルバ・カポル」を行う。また1986年にはミルズとサウンド・ユニット「パズル・パンクス」を結成するなど、学生時代から絶えず美術と並行して行ってきたパンク・ロック中心の音楽活動に作風も連動している。
1988年以降は愛媛県宇和島市を拠点として制作、豊富な国際体験に対して日本というモチーフへの関心を強め、現代日本の奇怪な風景を鮮やかな彩色で描いた絵画作品『ジャパノラマ(日本景)』(1995~1996)に制作。その後「大竹伸朗/網膜」(1993、ギャルリー・ところ、東京)、「大竹伸朗:Printing/Painting」(1997、CCGA現代グラフィックアートセンター、福島県須賀川)、「新津――あいまいで私が日本」(1998、新津市美術館、新潟県)、「大竹伸朗展 ZYAPANORAMA」(1999、パルコギャラリー、東京)、「大竹伸朗展」(2000、ベイスギャラリー、東京)などの個展や「アウト・オブ・バウンズ:海景の中の現代美術展」(1994、直島(なおしま)コンテンポラリーアートミュージアム、香川県)、「日本ゼロ年展」(1994、水戸芸術館)などのグループ展で個性を発揮し注目を浴びている。
絵画、版画、コラージュ、インスタレーション、音楽など各ジャンルに及ぶ幅広い活動のなかで、アーティスト・ブック(アーティストが挿画だけを担当するのではなく、用紙、書体、レイアウト、装丁を含めアートとして制作する本)に強い関心を見せ、『LTD/Psychedelic Magazine』(1981)を皮切りに刊行されたアーティスト・ブックは30冊を超える。スクラップブックなども多数制作しており、これらのアーティスト・ブックは、スロバキアのブラチスラバ世界絵本原画コンクール金牌(1995)や第35回造本装丁コンクール日本書籍出版協会理事長賞(1998)を受賞するなど、美術作品としても高く評価。現在、コレクションを所有している主な美術館は、世田谷美術館、原美術館(以上、東京)、MoMA(ニューヨーク近代美術館)など。
銭湯内部の様子
…ええぇっと…とりあえずゾウがいます。私もここに浸かったことありますが、何だか混沌としすぎていて色んな思考回路が断絶されたような感じでした。とりあえずすごいもんを見てしまったという感想だけ記憶として残っております。皆さんも異次元、別世界というキーワードでピンときた方は特にぜひここに一度入浴しに行ってみて下さい。
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