こんにちは、マウスです。さて、三重県の2館目…美術館の数が少ない県でも2館以上はご紹介しようと心がけている本ブログ…三重県も同様で、2館目をどこにしようかと調べていました。
前回ご紹介した日本画家:伊藤小坡さんの専門館や某有名番組「世界・ふしぎ発見」にもご出演されていた文化人:池田満寿夫さんの作品を展示する館、はたまたアフリカの民族芸術を展示する美術館まで幅広くありました。三重県に限らず、既に掲載した道・県でも、見落としてしまった美術館・博物館など結構あるなーと思いつつ、これらはこの全国美術館紹介のブログ投稿がある程度一巡したところで二巡目で取り上げられればなと考えています。(全国各地、美術館って意外と多い!)
ということで、三重県の2館目、最終的にどのように決めたかというと、先日の岩手県のご紹介のときに触れた中尊寺(宝物館讃衡蔵)にあやかり、三重県にもありますよね…県が、いや日本が誇る宝物館(でも、本殿が有名すぎてここ知らない人もいるかもしれませんね)。早速ご紹介です。
このブログで紹介する美術館
神宮の博物館(神宮徴古館・農業館、神宮美術館)
・開館:農業館:1892年(明治24年)、徴古館:1911年(明治44年)、美術館:1995年(平成5年)
・美術館外観(以下画像は神宮HP、県観光協会より転載)
<徴古館>
<農業館>
<美術館>
→全然関係ないですが、HPの写真、やけに空を広く撮りましたね。
・場所
神宮徴古館 – Google マップ
→実は近鉄鳥羽線を挟んで、外宮からも少し離れたところにあります。ここを見ずに三重県を後にする人って結構多いのではないかと思います。(私もそうでした)
年間1500回を越えるお祭りと20年に一度の式年遷宮、古代から受け継ぐ日本で最初の私立博物館
<徴古館>
・神宮徴古館は明治42年に日本で最初の私立博物館として創設された伊勢神宮の「歴史と文化の総合博物館」。神宮で催されるお祭りや歴史・文化に関する資料を中心に展示。社殿の復原展示や20年に一度行われる式年遷宮で新調する御神宝類(撤下品)、その他国の重要文化財11点、歴史・考古・美術工芸品など約13000点を収蔵。
<農業館>
・神宮農業館は天照大神と豊受大神の御神徳を広め、「自然の産物がいかに役立つか」をテーマとした日本で最初の産業博物館。皇室から賜った品や伊勢神宮のお祭りで神様にお供えする神饌を始め、明治時代の内国勧業博覧会などに出品された産業資料、またサメのはく製・蝋細工の植物模型等、自然科学系資料も多く収蔵・展示。
(→伊勢神宮にサメのはく製…)
<美術館>
・20年に一度、正宮に隣接する御敷地に新宮を建て、大御神をお遷し申し上げる神宮式年遷宮。その際に、遷宮を奉賛して当代最高の美術・工芸家から奉納された作品を展示。
神宮の博物館 創立の歴史
・そんな神宮の文化施設、どのような経緯で形成されていったのでしょうか。公式HPにはその詳細が詳しく掲載されていkましたので、併せて載せておきます。(当時、有栖川宮威仁親王がご尽力されたようですね。徴古館の建設にあたって、「一地方都市にすぎない宇治山田の地に近代建築の荘麗な博物館が設立されたことは、当時にあっては一大驚異であった」を記載されています)
〇神宮の博物館 創立の歴史:https://museum.isejingu.or.jp/museum/history.html#history
〇略年表:https://museum.isejingu.or.jp/museum/history03.html#history
主なコレクション
<徴古館・農業館>
※本画像は文化遺産オンラインより転載
→知らなかったのですが、戦後の経済難により式年遷宮の準備が危ぶまれた時期があるのですね。それを当時の芸術家が結集し、遷宮の費用に充てようと作品を献納した経緯があり、それらの作品は結局売却されずに今も展示されているとの事。神宮にも大変な時期があったんですね。
<美術館>
※画像は美術館HPより
神宮の文化施設 4K ISE-JINGU
・伊勢神宮のYoutube公式チャンネル(ってあるんですね;)で4Kの高精細な紹介動画が載っていました。大変美しい画像で、また雰囲気も伝わるかと思いますのでこちらにも貼っておきます。
いかがだったでしょうか。まさに日本を代表する「荘厳な博物館、美術館」って感じですね。
伊勢神宮自体は約2000年前、天照大御神の鎮座地を探して各地を巡っていた倭姫命が、天照大御神のお告げにより五十鈴川のほとりに内宮を建てたのが起源といわれていますので、さすがにそれに比べると歴史は浅いですが、国内の私立博物館(と言っていいのかもはや謎ですが)日本で最初に創立された館です。
そんな神宮の博物館(神宮徴古館・農業館、神宮美術館)、農業と暮らし、文化がいかに私たちのルーツに影響を与えてきたか、そんな歴史を垣間見ることができるかもしれません。ぜひ皆さんも神宮詣でに併せてご来館ください。
(マウス)
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