こんにちは。今日は愛知県を代表する化粧品会社が運営する美術館です。
松坂慶子さんや深田恭子さんのCMでお馴染み、「美しさにまごころこめて」というキャッチフレーズは女性のみならず、男性も聞いたことがあるかもしれませんね。そんな化粧品会社、訪問販売を軸に置いており、その販売員は全国で7万人(22年現在)もいらっしゃるそうですね。そんな女性の美を追求してきた企業が文化事業として集めたコレクションどんなものがあるのでしょう。では早速。
このブログで紹介する美術館
メナード美術館
・開館:1987年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、県・市観光協会より転載)
・場所
メナード美術館 – Google マップ
女性の美を通じて心にやすらぎや豊かさを
・日本メナード化粧品株式会社の創業者、野々川大介・美寿子夫妻が中心となり、20数年にわたり収集した美術作品を展示。1987年10月、夫妻の出身地である愛知県小牧市に開館。女性の美を通じて社会に貢献するとともに、心に豊かさややすらぎをもたらす文化活動の提案により、ひとりでも多くの方に美に触れる歓びを感じていただきたいという想いで運営しているとの事です。開館以降も会長夫妻の考えを引き継ぎ、現社長夫妻を中心に、文化ある企業としてメナード・コレクションのさらなる充実を展開。現在、収蔵作品は1,600点を越えているそうです。
芸術鑑賞が生理的、心理的にストレスを低下
・美術館のホームページを見ていて面白かったのが、ここ「芸術鑑賞が生理的、心理的にストレスを低下させる」というのを科学的、心理学的に分析、その成果を掲載するとともに「第14回 日本健康心理学会(現在は34回まで開催中)」で発表しているそうです。
(参考:https://museum.menard.co.jp/outline/healing.html)
…なんかいわゆる美術史とは異なる分野で、こういう学会での調査結果をホームページへ公開しているのはいかにも化粧品を通じて女性の内面にまで配慮してきた企業の美術館ならではだなと思いました。
主なコレクション
<フィンセント・ファン・ゴッホ>
<エドゥワール・マネ>
<横山大観>
<梅原龍三郎>
<岸田劉生>
(麗子さん…今度は林檎持ってるんですね)
他にもいろいろな所蔵品がありますので、気になる方は以下の美術館公式検索サイトから。
〇メナード美術館コレクション検索:https://museum.menard.co.jp/collection/index.html
(付録)日本メナード化粧品株式会社とは
・今更ながら頭に「日本」が付いているの知りませんでした。世界展開されているので「日本マクドナルド」的なノリでしょうか。ちなみに沿革についてはコチラをご覧ください。
日本メナード化粧品 沿革:https://corp.menard.co.jp/information/history.html
…会社のホームページを見ると、化粧品の訪問販売を軸に置いた営業をされているのは別に押し売りをしたいわけではなく、「『化粧品は肌に直接つけるものだからこそ、使い方やお手入れなどを対面でアドバイスすることが必要不可欠』だと考え、『人と人とのふれあい』を大切にしてきた」と書かれてありました。一人ひとりに併せたカウンセリングや美容提案を今でも大切にされているそうです。何だかネット通販が主流になってきている世の中において、創業の理念を大切にし実際に支持を得ている姿はなかなかできるものではないなぁと感じました。
そして美術館のホームページもそうですが、企業ホームページに至るまであらゆるところに美を通じた「社会への貢献」と言う言葉がちりばめられていました。こうした単に商品を商品としてではなく「まごころ」を込めて提案する姿勢が色んな方から支持を得ている証拠なのだろうなと思います。
最後に、このメナード化粧品のホームページを見てマウス的に感銘を受けた一文を載せて終わりたいと思います。
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・私たちは「美しさ」を通して得られる心のゆたかさや安らぎによって、すべての女性が暮らしをエンジョイし、いきいきと輝けるよう応援します。そして、ひとりの輝きが、また別のひとりを輝かせ、その輪を大きく拡げることで、笑顔あふれる社会づくりに貢献します。(日本メナード化粧品HPより)
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…うん、頑張ってほしい日本企業の1つです。
これからも本ブログ「絵本と、アートと。」をよろしくお願いします。
(マウス)
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