体形・色彩・斑紋が奏でる泳ぐ芸術品 新潟:錦鯉の里

アートな場所

今日から新潟県です。1館目は少し風変りな場所をご紹介。

…何かを見た時に「美しいな」とか「特別感」を体感するときってありますよね。それが絵画なのか彫刻なのか、はたまた山や川などの自然物なのか…いろいろあると思いますが、動物を見た時にカッコイイ!とは思っても「ああ、この生物の美しさは心惹かれる」って思うことは稀だと思います。この動物を除いて。

 

 

…そうです、日本が生んだ世界に誇る泳ぐ芸術品…「錦鯉」です。

※写真は日本の伝統文化や伝統工芸品の魅力を発信しているWEBサイト「ワゴコロ」から転載
https://wa-gokoro.jp/traditional-culture/colored-carp/

このブログで紹介するアート施設

錦鯉の里

・開館:1989年 ※世界で唯一の錦鯉の展示施設です!
・アート施設外観(以下、画像は本施設HP及び県・市観光協会HPより転載)

・場所
錦鯉の里 – Google マップ
→新潟県小千谷市にあります。小千谷縮って一度は聞いたことあると思いますが、この位置にあるんですね。

体形・色彩・斑紋が奏でる泳ぐ芸術品

・300匹を超える錦鯉が優雅に泳ぐ姿を鑑賞できます。これほどの錦鯉を鑑賞できるのは世界でも稀で、館内では錦鯉に関するパネル展示なども行っています。ちなみに錦鯉の定義は「色や斑紋があって、体形的にも美しく、観賞用に飼育する鯉の総称」との事。なんと、色や模様が良く品評会に出品できるのは数十万尾の錦鯉の稚魚のうち0.5%程度だそう。まさに選び抜かれた鯉はまさに泳ぐ芸術品といえます。品種は、赤と白だけの「紅白」、紅白の柄に墨の斑紋を載せた「大正三色」、黒色の地肌に赤と白の模様をもつ「昭和三色」などが存在。(以下、写真左から紅白、大正三色、昭和三色)
  

→他にもご興味の方は以下ブログに詳しく載っていましたのでご参照を。
「錦鯉の種類を徹底解説!わかると面白い錦鯉の違い」
https://wa-gokoro.jp/traditional-culture/colored-carp/528/

→でもそう考えると「平成三色」や「令和三色」は開発されていないのですね。誰かが「もうこのあたりで和暦縛りやめよか」と言い出したのか、そもそも錦鯉の色合いが平成以降のイメージは馴染まないと判断されたのか…真相は知る人ぞ知るという感じでしょうか。

錦鯉の歴史

・日本の錦鯉は約200年前の江戸時代に新潟県(旧・山古志村)で食用の鯉として誕生。当時、山古志村の人々は棚田で農作物を栽培しこの棚田の上にある池で真鯉を飼っていましたが、その中に突然変異により綺麗な色と模様の付いた鯉が見つかり、交配によって様々な種類に改良されてきました。徐々に観賞用錦鯉としての需要も高まり、錦鯉が本格的に全国で知られるきっかけとなったのは、大正3年(1914年)に開催された「東京大正博覧会」に「変わり鯉」として出品したことがはじまりです。
※東京都が大正天皇の即位の奉祝と、大正時代の冒頭に日本の産業界の気勢を示すべく開いた博覧会

・「錦鯉」と呼ばれるようになったのは第二次世界大戦中からで、それ以前は「花鯉」や「色鯉」などと呼ばれ、1968年に開催された第一回全国総合錦鯉品評会では日本を代表する観賞魚として、「国魚」という呼び名が付けられました。昭和30年代から日本原産の錦鯉は海外にも輸出されるようになり、近年では世界中に日本の錦鯉の愛好増えているそうです。特に日本で開催される錦鯉の品評会には、米国、ヨーロッパ、アジア各国から愛好家やメディア関係の人々が多く参加しており、21世紀に入ってからは海外輸出が急成長、2019年には47.2億円の輸出額にのぼった模様です。このようなあまりの急成長に銀行や国からもその芸術性のみならず国内を代表する産業としても注目されているようです。
日本政策投資銀行-◆錦鯉レポート
農林水産省HP 「日本伝統の「泳ぐ芸術品」錦鯉について学ぼう」     など。

→ちなみに端午の節句で飾る「こいのぼり」、これとはあまり関係ないようですね。「こいのぼり」の歴史は江戸時代中期頃までさかのぼるようで…まあ、もしかしたら錦鯉が重宝されるようになったのも日本人のどこかに鯉に対する良いイメージと相重なったのかもしれませんが、それを関連付けるような文献等は見当たりませんでした。

館内の様子

(以下写真は錦鯉の里HPより)
    
  
…うーん、錦鯉って奥深い。ちなみに挙げだすとキリがないのですが、古今東西のアーティストもその美しさに惚れ、絵画作品や写真などでも多くの錦鯉がモデルとされていますね。(何となく旅館とかに泊まると必ず1枚はあるイメージ)

そんな日本の文化の隅々にまで浸透した錦鯉が学べる場所「錦鯉の里」、
ぜひ足を運んでみて下さい!

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