こんにちは。福岡県北九州市、2館目は大手石油元売、出光興産創業者:出光佐三が長年に亘り収集した美術品を展示する施設のご紹介です。こちら、一時は大阪市と福岡市中央区大名の出光興産福岡支店2階にも分館を設けていたそうですが、福岡分館は出光のガソリンスタンドの真上のフロアにあったため、消防法の制約により国宝や重要文化財の展示はできなかったという面白いエピソードが残っています。2000年(平成12年)に出光興産創業の地である北九州市の要請を受け、門司港レトロ地区の大正期に建てられた出光の倉庫跡を改装、福岡分館(福岡出光美術館)を移転する形で開館した美術館です。それでは早速ご紹介しましょう。
このブログで紹介する美術館
出光美術館(門司)
・開館:2000年
・美術館外観(以下画像は美術館HP、市観光協会HPより転載)
→「出光美術館(門司)」ということは、(門司)ではないところにも出光美術館があります。東京都千代田区丸の内です。それはまた後ほど。
日本の書画、中国・日本の陶磁器が中心。大手石油元売の創業者ゆかりの地で創設
・出光佐三とゆかりの深い門司港レトロ地区の一角に出光コレクションを展示する美術館として2000年に開館。その後改築を経て、モダンながらノスタルジックな面持ちもそなえたレンガ調の外観へと生まれ変わり、レトロ地区の新たな顔として親しまれています。展示は日本の書画、中国・日本の陶磁器が中心。テーマに沿った内容の優品を年5〜6回の展覧会を通してご紹介しています。出光興産の創業者であり、出光美術館の創設者である出光佐三の生涯の軌跡を紹介する「出光創業史料室」も併設しているのが特徴です。
出光創業史料室について
・この出光創業史料室を有するのが出光美術館(門司)の特長です。ここでは出光興産の創業者であり、出光美術館の創設者である出光佐三の生涯の軌跡を紹介しています。史料室では「出光佐三の足跡―「人間尊重」の実践」をコンセプトに、7つのコーナーを設けています。
出光佐三について
・出光興産の創業者:出光佐三(1885-1981)は明治44年(1911年)門司において機械油の販売店「出光商会」を開店。創業当初は従業員数名の小さな店で、彼らからは親しみをこめて「店主」と呼ばれていたそうです。(今も出光の従業員や販売店の方からは「店主」と呼ばれています)
そんな店主の生きた時代、日清・日露戦争に始まり、二度の世界大戦、戦後復興、経済大国への道とまさに激動の時代で、出光興産は一貫して「人間尊重」という理念をかかげ、事業経営に取り組んできました。(このことはもしかしたら百田尚樹氏のベストセラー小説「海賊と呼ばれた男」でご存知の方もいるかもしれませんね…まだの方は以下のサイトからご参考下さい)
海賊とよばれた男 文庫 (上)(下)セット
本美術館、残念ながらコレクションの画像は掲載されていませんでしたが、出光興産創業者が集めた日本の書画、中国・日本の陶磁器ですからどれも一級品であることは間違いなさそうです。そんな歴史と文化が眠る門司、皆さんもぜひ足を運んでみて下さい。
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