○北斎「冨嶽三十六景」Digital Remix @MOA美術館
会期:5/21(火)まで
<概要>
・本展では、葛飾北斎の「神奈川沖波裏」や「赤富士」として知られる「凱風快晴」を高精細デジタル画像として撮影し、本館スタッフの技術により、オリジナル・フィルム・プロジェクションとしてリミックス(再構成)します。
葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は、富士の威容を示すほか、富士周辺のさまざまな場所で、生き生きと働く庶民の姿を描いた風景版画シリーズの金字塔です。 その独創的な構図は、クロード・モネやポール・セザンヌの作品にインスピレーションをもたらすなど、世界的な影響の大きさが知られています。 特に「神奈川沖波裏」は「the Great Wave」として欧米で知られ、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが作曲した管弦楽曲『海』初版の表紙デザインには、波の部分が用いられています。
他にも、作品が描かれた地点の現在の風景を撮影・展示し、再構成による新たな魅力を発信。刊行から190年を経過してもなお色褪せない「富嶽三十六景」の魅力を、デジタル・リミックスによる新感覚でお楽しみください。
○カンヴァスの同伴者たち 高橋龍太郎コレクション @山形美術館
会期:5/26(日)まで
<概要>
・山形県鶴岡市に生まれた精神科医の高橋龍太郎氏は、1990年代より日本の若手作家を中心に現代美術のコレクションを本格的に開始します。新たな作家の発掘や作品の再評価を精力的に行ない、3,000点を超えるそのコレクションは、日本を代表する現代美術コレクションとして知られています。本展では、高橋龍太郎氏のコレクションのルーツとなる作品をはじめ、2000年以降の社会を反映するように拡張しつづける日本の現代美術の現在(いま)を約70点で紹介します。
「カンヴァスの同伴者たち」というタイトルには、アーティスト、コレクター、キュレーター、そしてわたしたちすべてがアートの同伴者であるという高橋氏の思いが込められています。またそれは同時代の美術を射る高橋龍太郎氏の姿そのものといえるでしょう。1964年に開館した山形美術館は、地域に根ざす美術館活動を重ね、本年で60年を迎えます。時代を写し、わたしたちとともにあるアートとの出会いを、山形でお楽しみください。
(参考:展覧会チラシ)
○季節のアイテム 日本画から感じる春夏秋冬 @足立美術館
会期:5/31(金)まで
<概要>
・本展では、足立美術館が所蔵する横山大観、竹内栖鳳、橋本関雪、榊原紫峰、伊東深水らの日本画の中から、春夏秋冬を感じさせる作品を展示。
日本画では、季節ごとに我々の目を楽しませる花や草木などの植物、鳥や虫などの動物を描くことによって春夏秋冬を表すことがあります。また、伝統的な行事や風習を描いた作品からも季節が感じられることがあるでしょう。それらは絵の中に大きく表されるばかりでなく、例えば、女性が身に付ける着物の種類であるとか色や柄、あるいは人物が手に持っているもの、かたわらにさりげなく配されたものなど、比較的小さく細かな部分にも、季節を示す重要なアイテムが描かれていることがあります。季節のアイテムを探し出しながら、画家それぞれの四季の表現をお楽しみください。
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