○生誕130年 芹沢銈介の世界 @日本民藝館 会期:11/20(水)まで
<概要>
・自由な色彩感覚と模様を生む天賦の才に恵まれた染色家・芹沢銈介(1895-1984)。身辺の品々などを日々スケッチしていた芹沢の日常への眼差しに裏打ちされた多彩な作品は観る者の心を躍らせます。また、「本当の美しさがわかっている」と柳宗悦が評した芹沢の蒐集にも注目。来年生誕130年を迎える芹沢の手と眼の世界を堪能ください。
<関連>
・静岡市立芹沢銈介美術館
○ヨシロットン展 FUTURE NATURE Ⅱ in Kagoshima@鹿児島県霧島アートの森 会期:11/24(日)まで ※12/8(日)まで会期延長!
<概要>
・ヨシロットンは、逞しい想像力とSF的美学を携えて、異なる事象が同居した世界観を構築するアーティストです。2018年に東京で開催された個展では、自然とデジタル、宇宙、そして光そのものへの関心をコンセプトにしたシリーズ「FUTURE NATURE」を発表し、山や河川などの有機的な造形物を、光を視覚化する滑らかで金属的な質感によって表し、可視領域外の世界に思いを馳せながら、それらを記録し出力する光景を表しました。
今秋、ヨシロットンは当館において、自身の創造性を育んだ故郷 鹿児島の雄大な自然をモチーフに、展示空間全体を用いた巨大なインスタレーション作品を発表し、ここでしか見ることのできない新たな風景を生み出します。時間帯によって表情を変える空間と、映像やプリント、アルミニウム、モニター、岩石、屋久杉など、様々なメディウムによって表現された作品は鑑賞者に新たな視座を与え、ヨシロットンの作品に通底する「もしも」という眼差しを持つきっかけを得ることになるでしょう。
○日本美術院再興110年 日本画の開拓者たち @鹿児島県霧島アートの森 会期:11/30(土)まで
<概要>
・日本美術院は、1898年(明治31)に岡倉天心を中心に創立した美術団体です。新しい時代にふさわしい日本画を創造するという天心の理想を実現するため、横山大観、下村観山、菱田春草らが参加し、日本画研究に邁進しました。伝統的な線描による表現を排除した新技法などを試みますが、当時は世間に受け入れられず、美術院は一時自然消滅となってしまいます。
しかし、1914年(大正3)、前年に逝去した天心の遺志を達成しようと、大観、観山が中心となって美術院を再興。画家たちはそれぞれに研鑽を積み、院展を舞台に数々の名作や話題作を発表しました。
本展では、日本美術院の再興110年を記念し、初期に活躍した春草を含む、院展の画家たちの作品をご紹介します。画壇に大きな影響を与えた、日本画の開拓者といえる巨匠たちの名画をお楽しみください。
<日本美術院:関連>※本ブログ内にてご紹介した館
・東京都美術館
・玉堂美術館
・横山大観記念館
・平櫛田中彫刻美術館
・奥村土牛記念美術館
・鎌倉市鏑木清方記念美術館
・ひろしま美術館
・滋賀県立美術館
・佐川美術館
・山崎美術館
・小杉放菴記念日光美術館
・茨城県天心記念五浦美術館
・・・あらためてこう並べるだけでも、日本美術院が日本の美術界においていかに功績を残したのかが分かりますね。
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