○新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ @京都国立博物館
会期:2/12(月)まで
<概要>
・2024年の干支は辰(龍)、12種類の干支の生き物の中で、龍だけは想像上の生き物です。でも昔の多くの人は、その存在を信じて、瑞獣(特別な時に現れるめでたい生き物)だと考えていました。
実際に見ることができないからこそ、龍を描く人たちは想像力を働かせ、個性豊かな龍たちを生み出してきました。迫力のある龍、優雅な龍、ひょうきんな龍……あなたのお気に入りを、ぜひ展示室で見つけてください。
○イメージと記号 1960年代の美術を読みなおす @神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期:2/12(月)まで
<概要>
・読売アンデパンダン展(1949-1963)が幕を閉じ、反芸術の喧騒が過ぎさった1960年代後半。新たに登場したのが、記号や幾何学を取り入れた理知的な美術の動向で、視覚を惑わすだまし絵のような表現や、量産されたマルチプル・オブジェが流行します。それは「見る」ことによって成りたつ美術の制度を問いかけ、作品のオリジナリティ(真性)を見直そうとするものでした。社会に氾濫するイメージを知性とユーモアで表現へと昇華した作品は、同時代の視覚文化を色濃く映しだしています。本展ではコレクションを中心に、堀内正和、山口勝弘、岡崎和郎、飯田善國、宮脇愛子、高松次郎、若林奮などの60年代の作品に焦点をあて、独創的な表現を振り返ります。
<PickUp!岡崎和郎、宮脇愛子関連>
・奈義町現代美術館(NagiMOCA)
○海を越える人々(後期) 旧石器時代の人類 @沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)
会期:2/12(月)まで
<概要>
・本展では、最初に海を越えて琉球列島へ到達した人類の豊かな実像を探ります。
沖縄県立博物館・美術館では、2万年以上前の旧石器時代の人類の暮らしぶりを明らかにするために沖縄島南部の南城市サキタリ洞遺跡(ガンガラーの谷内)の調査を行っています。サキタリ洞遺跡では旧石器時代人の島へのユニークな適応が解明され、新知見も続々と加わっています。
こうした調査内容と、さらに、他地域にも視野を広げ、700万年以上に亘る人類史の中で最も長い期間を占める旧石器時代に、私たちの身体的・文化的基盤が形成されたことを様々な展示物によって紹介します。
○特別企画展 やまと絵のこころ @大和文華館
会期:2/18(日)まで
<概要>
・やまと絵の根底に流れつづけた美の本質ー“やまと絵のこころ”に迫る展覧会。
やまと絵は、平安時代に日本の風物を描いたことから始まりました。細やかに描き込まれた四季のうつろい、繊細な人物描写によりあらわされた感情、鮮やかな絵具やきらびやかな金銀の装飾といった特徴が挙げられます。本展で紹介するのは、やまと絵の伝統を受け継ぎながら制作を行った絵師たちです。中でも、幕末期の岡田為恭は、平安・鎌倉時代の古絵巻の原本を熱心に学んだことで知られています。2023年は為恭が生まれてから200年、2024年は没後160年に当たる節目の年であり、これを記念して大和文華館所蔵の為恭作品4件も展示します。
時代を経る中でやまと絵という概念は広がっていき、そこには多様な作品が含まれるようになりますが、常にその核心には、日本の自然や風俗を主題にした親しみやすさと、色彩や描線の優美さがあったといえるでしょう。
○走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代 @岐阜県美術館
会期:2/18(日)まで
<概要>
・「その時代、陶芸界に何が起こっていたのか。」
1948年に八木一夫、叶哲夫、山田光、松井美介、鈴木治の5人で結成された陶芸集団「走泥社」は、その後、同人の入れ替わりを経ながら半世紀にわたり、日本の陶芸界を牽引してきました。彼らの活動を見渡した時、その革新性が特に前半期に認められることから、本展では、走泥社結成25周年となる1973年までを主な対象とし、同時期の四耕会など時代を担ってきた当時の他の作家作品も加え、前衛陶芸が生まれた時代を振り返ります。
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